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(株)TBK【7277】の掲示板 〜2015/04/28

TBKなどの日本の製造業は、過去、生産性を大幅に上昇させ、生産数
量を増やし、日本の実質GDPの増大に大きく貢献してきた。しかし、超
円高下でアジア企業との価格競争に巻き込まれ、製品価格も急激に下
落してしまった。日本の一部の製造業は、超円高を原因とする高賃金と
いう壁を最後に打ち破れず、収益が悪化し、大赤字を出したり倒産して
しまったりてしている。収益の悪化に直面した日本の製造業は、生産性
が高く、成長性の高い部門までも、続々と中国や東南アジアの低賃金
国家に工場を移転している。

TBKもそうした企業の一つであろう。中国、タイ、インドで工場新設、能力
増強に力を入れている。しかし、仮に、日本の全てのメーカーが、アジア
での生産を進めるならば、将来、日本から工場は無くなってしまう。完全
に無くなってしまったなら、日本は、経済成長をすることも、不可能にな
る。

日本企業がアジア諸国に工場を移転する最大の理由は、アジア諸国の
賃金が安いことである。しかし、低賃金の原因は、アジア諸国が発展途
上にあるからだけではない。アジア諸国の政府・中央銀行が、自国の通
貨を安く誘導し、外国企業の誘致、輸出振興をはかっていることも大きく
寄与している。こうした環境下で、TBKがアジア展開を進めていなけれ
ば、TBKの株価は、上がらないどころか、下落していたはずである。

日本がアジア諸国と対等な条件で競争するためには、アジア諸国に操
作された超円高・アジア通貨安を是正することが不可欠である。政府・
日銀は円高是正に本気で取り組むべきである。最近、円レートは円安
方向に動いているが、まだまだ不十分である。TBKの新設の国内工場
が、輸出な利益を上げ、その結果、株価も上がるような政策をとらなけ
れば、日本経済の成長もありえないはずだ。

実質実効為替レートから見た超円高の進行の実体
http://stockbondcurrency.blog.fc2.com/blog-entry-4.html

購買力平価から見たアジア諸国の通貨に対する超円高の実体
http://stockbondcurrency.blog.fc2.com/blog-entry-7.html

アジア諸国の通貨に対する超円高の原因
http://stockbondcurrency.blog.fc2.com/blog-entry-9.html

円高是正の方法
http://stockbondcurrency.blog.fc2.com/blog-entry-24.htm