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太陽誘電(株)【6976】の掲示板 2019/11/09〜2019/11/21

日経新聞 電子版 「記者の目」 ご参考まで。  (1/2)
(内容は、目新しいものはありませんが、太陽誘電の理解にはつながります。)

電子部品大手が総崩れだった2019年4~9月期の決算で、1社だけ4割増益で最高益になった企業がある。スマートフォンなどに使う、小さくてもたくさんの電気をためる部品、積層セラミックコンデンサー(MLCC)を手掛ける太陽誘電だ。実は同コンデンサーの世界の推計のシェアは3番手だが、なぜ好業績で株価も上昇しているのか。
今回の決算では電子部品各社の業績低迷が目立った。村田製作所や日本電産、京セラ、アルプスアルパインなど電子部品の主要10社の4~9月期決算は8社が最終減益になった。米中貿易摩擦を背景に電子部品の顧客企業は設備投資に慎重で、ファクトリーオートメーション(FA)など産業機器向け電子部品の販売が落ち込んだ。これに世界的な自動車販売の低迷も加わり、自動車向けの電子部品も減速。10社中5社は通期の業績予想を下方修正した。冷え込んだ業績環境の中で、目立ったのは太陽誘電だ。「下期に向けてもMLCCの強気は続いていく」。11日の市場関係者向けの電話会議で佐瀬克也取締役はこう話した。太陽誘電の2019年4~9月期の純利益は前期同期比40%増の153億円。同期間として2期連続で最高益を更新した。事前の市場予想(QUICK・コンセンサス)も20億円弱上回り、「厳しい事業環境下での好決算でポジティブ」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の内野晃彦シニアアナリスト)との声が市場では目立つ。
好調の理由は売上高全体に占めるコンデンサー事業の割合が62%と主力事業である点だ。電子部品全般の動きは鈍い一方で、コンデンサーの需要はスマートフォン向けを中心に好調を維持する。スマホの販売台数は頭打ちでも、高機能化によって1台に使うコンデンサーの数は伸びているためだ。積層セラミックコンデンサー(MLCC)の世界シェア首位は村田製作所だが、同事業の売上高に占める割合は36%、同じく競合するTDKも同1割強にとどまる。
多くのコンデンサーを使う米アップルの新型スマホの販売も好調で、今後の需給動向を示すMLCCの売上高に対する受注額の比率も7~9月期には5四半期ぶりに目安となる1を超えた。       (2/2へ、続く)