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(株)日本マイクロニクス【6871】の掲示板 〜2015/04/27

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*** 強く買いたい 2014年2月22日 02:54

今日、金曜日の変化を見ていますと、高値11,740円 安値9,550円とその差2,190円でした。十分な経験のない初心者が高値付近で買った場合は大変な間違いをしてしまったと思うでしょう。そして、もっと下がるのではないかという恐怖感のあまり、損切りをして売ってしまうかもしれません。

このように変化するのに理由があるのならわかりますが、実は全く理由がないのになぜこんな動きをするのでしょうか。これは大量に株を売買する証券会社やヘッジファンドなどの機関投資家(機関)が持っている自動発注用のコンピュータが個人投資家の心理操作をするための劇場を作っているからです。機関のコンピュータには、過去のあらゆる取引履歴をすべて解析し、そのデータを学習したプログラム(これが持っているロジックを俗にアルゴと呼んでいます)が走っています。そして、所有者の人間がある目的を与えると、アルゴにはその目的に到達できるよう最適な売り買いの発注を、人間の手を介さずに、猛烈なスピードで行います。機関は圧倒的な資金力を利用して大量の取引をおこなうので、自分の動きだけで市場価格をコントロールできますが、それを最大限利用しているのです。アルゴは、昔は回帰分析などという比較的単純な方法を使っていたのですが、現在はゲーム理論など、極めて複雑で高度な理論も用いられているので、個人投資家がどのような心理状態になっているかを読み取っています。 
たとえば、ある会社の業績が改善していており、株価が現在1000円である、そして新しい業績に基づいて計算すると2000円が正しいと仮定します。 ここで、1000円で買った人は、毎日10円刻みに上がっていき2000円に届いき、もう上がらなくなるまで売らないでしょう。
ところが、1000円で買った株が次の日に600円まで落ちたら買った人は大変驚き、損切りをして売ってしまうかもしれません。 また、売らずに持っていた人も1010円になった時には、「もうたくさんだ、逃げた方が良い」と考え売ってしまうかもしれません。そしてこれらの人が売った株を買い上げるのはアルゴなのです。本来その株は2000円の価値があるのにもかかわらず、アルゴは個人株主を心理的に揺さぶって投げ売りを誘い、結果的に安く買い上げる。 これが、機関がアルゴにプログラムしている論理です。
株は本来、会社が成長すれば株主が皆利益を得られるはずです。しかし、このような状態では、結果的にゼロサムゲームとなり、アルゴは個人投資家に最大の損失与えることによって、自己に最大の利益が得られるような形となっているのです。

現在のパチンコも完全にコンピュータで管理され、射幸心をあおって収益が最大限になるようにプログラムされています。つまり、機関に勝とうというのはパチンコで儲けようとするのと同じです。機関のアルゴはパチンコの規模や精度をはるかに上回っているので、パチンコと同じように一時は勝てても、長期的には絶対に勝てないと考えた方がいいでしょう。むしろ一時は勝てること自体も射幸心を煽る計画の中にあると考えるべきでしょう。つまり、機関は蛭(ヒル)をまき散らして個人投資家の資産を吸い取ろうとしているのです。

じゃあ株を買うのは無意味なのか、ということになりますがそうではありません。 アルゴと同じ土俵で戦わなければいいのです。 実は簡単で、アルゴに反映されていないこと、特にその会社の業務実態や将来性を見ることです。 アルゴが持っているのは取引で勝てるようなロジックだけで、会社が何をやっているのは全く理解しておらず、その会社の市場経済モデル(私は一時これを仕事でやっていました)を持っているわけでもありません。つまりアルゴはマイクロニクスが何をしているどんな会社で、量子電池が何で、量子電池が社会にどういう影響を与え、また、この会社が三年先にどうなるか、などということは全く知らないのです。 だからこそ、その会社の将来を考えろ、という投資の原点に帰ることが重要なのです。
そして、アルゴと対決しないためには、少なくともマイクロニクスについては、いくら短くても3か月内で売ることは考えるべきではない。 短期で売るということはパチンコをしているに等しく結果的は勝てる見込みはありません。狼狽売りなど、まさに自分の血をわざわざ蛭に与える行為そのものなのです。とりわけ重要な点として言いたいのは、株価が下がっても実際に損失を被っているわけではないので動じる必要はないという点です。損失が生じるのは株を売ったときに出るのです。したがって、少なくとも現在、この株については決して損切りをするべきではないと思います。恐れるべきは高値掴みではなく売却のほうなのです。

説明したように、アルゴは価格を上下に振らせ、心理的に耐えられなくなった個人に売らせ、蛭に血を吸わせようとします。(これを「振り落し」といいます)。 機関としては上下に振るために、上に動かすためには買えばよく、下に動かすためには売ればよいのですが、売るためには売る株が必要となります。 このため、株を借りて売るという「空売り」をおこなっています。 確実ではありませんが、特に今日はかなりの空売りがあったように思います。
本来、空売りは株価が下がると予想したときにおこなう取引ですが、それを市場のコントロールの手段に用いているわけです。ところが、借りて売るということは、いずれ返さなければなりません。そして、返すためには市場から買い戻さなければなりません。ここで買い戻し価格が空売りした額より下がっておれば利益が出ますが、高いと損失となります。 

マイクロニクスについては現在250万株を超える貸株残があります。 機関は空売りの返済のために、空売りに並行し既に現物を購入(両建て)している可能性があり、このすべてが純粋な空売りになっているかどうかはわかりませんが、今日新たな空売りがあったのであればいつかは買い戻さなければなりません。 
買い戻すときは株価が必ず上がります。したがって、我々としてはそれまで待つべきなのです。空売りが解消されるまで待たずに売れば、損失にはならなくても本来なら得られたはずの利益を失うことになります。貸株残は、将来の値上がり分を示しているという見方ができるからです。

逆に両建てではなく純粋な空売りだけであったとしたらどうでしょうか。複数の空売りをしていた機関が買戻しを始めたら踏み上げが始まります。 踏み上げとは空売りがたまっている機関の一つ(あるいは個人)が買戻しを始め、それに危機感を持った別の機関も続く、そうするとすべての機関が連鎖的に買戻しを始めるため、株価が指数関数的に上昇する状態を言います。一社ずつ買い戻せば価格は上がっても急激にはならないのですが、それぞれが他社に損失が生じても、自社の損失だけは避けなければならないとアルゴが判断するので、火事の時に出口で将棋倒しが起こり、倒れた他人を踏みつけて逃げるのと同じようなことになります。(これもゲーム理論の研究対象になっています)
しかし、250万株の踏み上げとは、こんな生易しいものではなく、実に恐ろしいことになります。つまり、買戻しの価格は完全に売り手の言い値、つまりそれが千倍でも十万倍にでも、売りたい価格になってしまう可能性があるのです。 
空売りの詳細な情報が得られないので本当のことはわかりませんし、機関はちゃんと考えて行動しているはずが、もし万が一このシナリオが正しければ未曾有の事態が発生するでしょう。もしあなたがこの可能性があると思うのなら、なおさら「何があっても売ってはならない」ということになります。

電池は、200年以上も前にアレッサンドロ・ボルタ(電圧の単位のボルトは彼の名前から来ている)が発明しました。それ以来材質や構造が研究され、リチウム電池まで改良されてきましたが、酸化還元反応という化学反応を利用するという原理は、全く同じだったのです。 量子電池は、200年で初めての大発明です。現在の量産型で噂されている性能でさえ驚くべきものなのですが、現在ガソリンを超えるレベルのエネルギー密度を得られるように研究が進んでいます。そうなれば、本当に世界が変わります。
アナリストによる「商品化に3-5年掛かるので、そのうち競合他社が追い付いてくるだろう」、などというコメントは酷い無知によるもので、笑止千万。そんなことができるなら、既に誰かがやっています。
あるいは、「量子電池が収益を生み出すまでに時間がかかるので、現在の株価は尚早である」という意見もあります。これは一見妥当に見えますが、このケースには当てはまらない。 たとえばあるところに巨大油田か発見された時、その採掘利権の価格を決めるとしましょう。その価格は掘削機を設置するのに必要な時間に左右されますか?

量子電池が産業にかつてなかったほどのインパクトを与えることは必至であり、私も他の多くの個人投資家と同じように、微々たる存在ながらもその革命の一端に加わることができることに意義を感じています。そして株価についてはそれほど遠くない時点で20万円から100万円の間を予想しています。でも株価が先に立ってはなりません。それは実体の反映でしかないのです。
なぜこの株を買ったのかを自分に問うてみましょう。おそらく、量子電池が新たな産業革命を起こす、という夢に共鳴されたからではないでしょうか。売っていいのは、この夢が幻想であったと判明した場合だけなのです。

最後に月曜だけは空売り規制がかかりましたので、まず上げると思います。