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(株)メイコー【6787】の掲示板 2019/02/24〜2019/03/12

{前半より続く}
稼働が停止しない工場を目指す。設備や薬品などにセンサーを取り付けて、振動や温度、薬品濃度をモニタリングする。設備の稼働を止めてしまうと、プリント基板は仕掛かり品がすべて不良品になる。事前に故障を予知して対策を打ち、損失を最小限にする。
 プリント基板は最終製品ごとにカスタマイズする必要があり、生産ラインで複数の製品を「混流生産」する。種類や量など生産スケジュールが受注に応じて変化し、作業者が管理するには限界があるという。AIが手順を決めることで、生産効率を高める。外観検査も結果をAIに学ばせて作業を自動化する。
 既存ラインはフル稼働が続いており、まず生産能力の引き上げを狙う。ただ、新生産棟で働く従業員は約300人を見込む。ロボットによる自動化などで、これまでの製造現場の人員と比較して最小で3分の1の規模になる。品質向上、作業改善にあわせて、コスト削減を進める考えだ。
 一般的に日本メーカーは生産技術をリードするマザー工場を、国内に置くケースが多い。メイコーは今回、ベトナムを中核拠点にして、先進プロジェクトを試行する。日本、中国の工場でもベトナムモデルを踏襲する。
 ベトナムは人件費が安価で、原材料や生産設備を中国から陸路で運べる。そのため、韓国サムスン電子はじめ外資系の大手メーカーが拠点を構える。こうした有力な顧客の近くに立地した拠点で生産技術を磨き、グローバル競争力を高める。
 現在、メイコーは中国に主力拠点を抱える。ただ、米中貿易摩擦による関税引き上げ懸念や、通商問題の長期化もあり、顧客企業がサプライチェーン(部品供給網)を見直す動きがある。納入先がベトナムシフトを進めるのに伴い、ベトナム拠点の存在感は高まる。
 メイコーはインドに拠点を持つ海外スマホメーカーへの輸出も伸びている。北米、インドへの今後の供給増を視野に入れれば、ベトナムは関税面でメリットが大きい。顧客企業に近い立地から出荷する「地産地消」を続けながらも、様々なリスクを分散できる生産体制を整える。
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