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シャープ(株)【6753】の掲示板 2020/10/27〜2020/11/06

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kin***** 強く買いたい 2020年11月6日 21:55

16年の鴻海(ホンハイ)精密工業傘下入り後、徹底したコスト管理で黒字が定着した。コロナの影響を受けた4~6月期でも黒字を維持。ただ事業ごとの徹底した収益管理方針に応えようとするあまり、「どうしても短期視点になりがちだった」(幹部)という副作用も生んだ。

もちろん事業の延長線上にある次世代ディスプレーなどに対する開発投資は続けてきたものの、長期視点に欠ける部分があったとみられる。来年早々にも発表する中期経営計画づくりが進むなか、次世代の種がやっと見え始めた。

「シャープとの連携でもっと利用頻度を高められる」「リアルタイムに数多くのデータが連係できれば、素晴らしい世界になる」。シャープとの連携を発表したスタートアップ5社の幹部から期待の言葉が相次いだ。

シャープは10月22日、家電とIT(情報技術)の見本市「CEATEC」で家電データを活用して新たなサービスを創出する取り組みを発表した。空気清浄機から得られた「PM2.5」のデータを基に健康のアドバイスをしたり、調理器「ヘルシオ ホットクック」の調理データから運動支援につなげたりする構想だ。

それを担うのは19年に立ち上げ、人工知能(AI)とネットであらゆるものがつながるIoT技術を組み合わせて新事業の創出を図る子会社AIoTクラウド(東京・江東)だ。

同社が運営するクラウド上のプラットフォームに対応する製品は10月時点で441機種に増え、ネット接続率も高まってきた。コロナ禍ではホットクックの調理データの推移から購買行動の変化や、洗濯機の稼働データから安心・健康意識の向上などが推測できたという。シャープは生活に入り込んだ家電から吸い上げたデータを活用し、「データで稼ぐ」顔も持つ企業への変身を目指す。

いち早く異業種から参入したマスクに代表される、健康・医療分野の育成も進める。元ソニーでグループの医療機器会社を率いた経験を持つ津末陽一専務執行役員を中心に、これまでの家庭向け健康関連機器に加え、医療・介護現場で役立つ機器やソリューションを強化する。現時点で売上高などの開示はないが、津末氏は「4つ目の事業体になるかもしれない」と期待を込める。