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富士通(株)【6702】の掲示板 2020/08/05〜2020/10/01

東証のシステム障害、原因はサーバー機器故障か
東証売買停止
2020/10/1 13:21 (2020/10/1 14:37更新)723文字

システム障害が発生した東京証券取引所(1日午前、東京都中央区)

東京証券取引所の全銘柄の売買終日停止に至った1日のシステム障害の原因について、東証がサーバー機器の故障とみていることが関係者の話で明らかになった。株価情報などを配信する「相場報道システム」のサーバー機器に不具合があったという。詳細は同日夕に開く予定の記者会見で明らかにする見通しだ。

東証は同日中のシステム復旧と取引再開の可能性をさぐっていたが、「原因が特定できて、それが解消される見通しが立ったとしても、円滑に売買を再開するのは難しい」(東証関係者)と判断した。

東証は2010年に高速取引システム「アローヘッド」を導入した。その中核をなす売買約定の部分に不具合はないが、株価などの情報を配信する「相場報道システム」の部分に故障が発生した。

相場報道システムをめぐっては、12年2月に情報配信するサーバーの機器の故障で取引停止になったことがある。

今回も同システムの機器に何らかの問題が発生。「ハードの問題というところまでは特定できており、ソフトウエアには問題は発生していない」(広報担当者)という。

東証では18年10月にもシステム障害が発生し、一部の証券会社で取引ができない事態が発生した。メリルリンチ日本証券(当時)を通じて大量のデータが外部のHFT(高速取引業者)から送られたためだ。今回は「現時点では、内部の問題の可能性が高い」(東証幹部)。外部からのサイバー攻撃などが原因になった形跡もないという。

日本では米国などと異なり、現物株の取引所取引の約9割を東証が担っており、東証での取引が止まると資本市場の機能が事実上ストップしてしまう。改めて東証の一極集中のリスクがあらわになった形。市場運営者としての東証の責任は重く、丁寧な説明が求められる。