IDでもっと便利に新規取得

ログイン


ここから本文です

また悪材料かよ、もうやだ

東芝、スイス電力計大手でも減損 11年に1900億円で買収
2017/02/12 02:00 日経速報ニュース

東芝は2011年に買収したスイスの電力計大手、ランディス・ギアで損失を計上する検討に入った。ランディスのブランド価値を示す「のれん」は16年9月末時点で1432億円。帳簿の価値を切り下げる減損損失の計上に踏み切る可能性があり、将来の売却も視野に入れているもようだ。
 米原子力事業で16年4~12月期に6000億円前後の巨額損失を計上する見通しの東芝は海外を中心に事業リスクをさらに抑える必要に迫られている。このため、過去に実施したほかの大型買収案件も見直しが不可欠と判断した。17年3月期で減損損失を計上する方向で調整しており、損失額をのれん代の全額にするか、一部にとどめるかは今後詰める。
 東芝はこれまで、ランディスは減損の必要がないとしてきた。米原子力事業の巨額損失問題を受け、前提となる条件や先行き見通しを厳しく見積もる方向に傾いたとみられる。
 ランディスは電力制御用スマートメーター(次世代電力計)の世界最大手。東芝は産業革新機構と共同で11年に23億ドル(当時約1900億円)で買収した。出資比率は東芝が6割、革新機構が4割。東芝の企業買収では06年に買収した米原子力大手のウエスチングハウス(WH)に次ぐ大型案件だった。
 ランディスの16年度上期の連結業績は売上高が前の期比9%減の845億円。営業利益は44%減の34億円だった。スマートグリッド(次世代送電網)や環境配慮型都市(スマートコミュニティー)事業の成長エンジンに位置付けていたものの、想定通りの相乗効果は得られていない。米原子力事業の巨額損失で将来の事業リスク管理が厳しく求められるなか、損失計上に踏み切ることで要請に応える。