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木村化工機(株)【6378】の掲示板 〜2015/04/27

原子力政策 原発回帰の本音みえる


 これは、原発ゼロを目指さないという明確な意思表示ではないか。原子力政策を議論している経済産業省の有識者会合が、年末にまとめる中間整理の中に、原発の建て替え容認を検討事項として盛り込むという。

 総選挙後、原子力規制委員会が関西電力高浜原発3、4号機の安全審査で事実上の合格証を出すなど原発依存につながる動きが相次いでいる。民意を問わず、なし崩し的に進める原発回帰は認められない。

 建て替え容認は、総合資源エネルギー調査会原子力小委員会が「廃炉に見合う供給能力」の必要性を指摘する形で、中間整理に検討課題として盛り込む方向だ。

 福島第1原発の事故以降、政府が建て替えの必要性を打ち出すのは、これが初めてになる。建て替えは、老朽原発の廃炉と同時に新しい原発を建設する手法で、実質的には新設と変わらない。

 原発事故後の法改正で原発の運転は原則40年と規定された。延長が認められなければ、2030年に原発の発電能力は半減し、49年にゼロになる。しかし、建て替えが認められれば、原発は将来にわたって存続することが可能になる。

 安倍政権は4月に閣議決定したエネルギー基本計画で、原発について「依存度を可能な限り低減する」とする一方で、「重要なベースロード電源」と位置づけた。建て替え容認は、政権の本音が「原発依存回帰」にあることを裏付けるものだ。

 既存の原発には火力発電に比べ燃料費が安い、二酸化炭素の排出量が少ない、政情不安定な中東に頼る原油や天然ガスにエネルギー安全保障面で勝るなどのメリットがある。即時全廃は現実的には難しいだろう。

 しかし、「安全神話」が崩壊し、国民の生命を脅かす危険は消せない。使用済み核燃料の捨て場所も見つからない。克服し難い課題を抱える原発は、できる限り早くゼロを目指すべきである。それに逆行する建て替えは容認すべきでない。

 将来的に原発の存続を認めることになれば、積み上げてきた「脱原発依存」の取り組みにも水を差す。

 九州、北海道などの大手電力会社は政府が認定した再生可能エネルギーを受け入れきれないと試算している。受け入れ拡大には蓄電池や送電網の増強などが必要だが、原発の建て替えが認められるのであれば、対策に力は入らないだろう。

  • >>28193

    今後の原子力発電及び廃棄物処理を安全に対応して行く為には、古いものは廃炉にして、技術革新を積極的に進めて、より安全性の高い原子炉や廃棄物処理を確実に進めるべきと思って居ります。
    日本だけで原子力をやめても、中国や韓国、北朝鮮等のアジア地区は、ドンドン推進して居ります。PM2.5同様に、何か事故があれば、全て気流に乗って日本に流れて来ます。この時の為にも、研究や技術革新を早期に進めなければ手遅れに成ります。少しでも、この影響を軽減出来る様に、して置かなければ成りません、早く進めなければ成りません!起こってからでは遅いです。その為にも、PM2.5や放射線や廃棄物・原子力に関係する事を推進すべきです。これらを実現させる為にも、より安全に原子力発電を進めるべきです。 それには、技術継承や技術者育成、技術革新を早期に強力に推進するべきです。