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巴工業(株)【6309】の掲示板 2015/04/28〜2023/06/07

 政府が国産ワクチンの開発基盤強化へ向けて、19日にも決定する経済対策に5000億円規模の予算を盛り込む見通しであることが伝わった。新型コロナウイルスの感染拡大を教訓に、感染症のパンデミック(世界的規模での流行)への備えを万全にしたい考え。研究の司令塔として「先進的研究開発戦略センター(AMED)」を設置するようだ。

<新型コロナの教訓生かせ>

 新型コロナをめぐっては、日本は海外勢にワクチンの開発で後れを取り、国内接種は米国のファイザーとモデルナの製剤でほとんどを賄った。現在では高水準の接種率だが、一時は調達も計画通り進まないなど対外依存の弊害が浮き彫りになった。

 こうした状況を踏まえ、政府は製薬会社への補助金を設けて製造拠点の整備を促進し、緊急時のワクチン製造への切り替え余力を確保する。また、バイオベンチャーの育成にも乗り出す構え。原資はAMEDに設立する2500億円規模の基金のほか、製造拠点の支援に2300億円を計上するという。

 国の後押しにより、ワクチンの製造設備を手掛ける企業の受注環境には追い風が吹く。医療機器メーカーや、受託製造事業者には大きな商機が訪れる可能性がある。

高性能の遠心分離機や分析装置もワクチンの開発には欠かせない。巴工業<6309.T>や島津製作所<7701.T>、試薬や受託サービスも手掛けるタカラバイオ(タカラBIO)<4974.T>のほか、渋谷工業<6340.T>は鶏卵設備などのワクチン製造設備を展開している。