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(株)リプロセル【4978】の掲示板 〜2015/04/27

リプロセル、上場2日目も値付かず-初値上昇率ことし最高へ

  6月27日(ブルームバーグ):前日に大阪証券取引所ジャスダック市場に新規株式公開(IPO)し、上場初日を買い気配のまま終えたリプロセル 株が、2日目のきょうも買い気配値を切り上げ続け、結局取引は成立しなかった。

公開価格の3200円に対し、5.5倍に当たる1万7510円買い気配で27日の売買を終了。気配値ながら、3月13日に東京証券取引所のマザーズ市場に新規上場し、ことし最高の初値上昇率を記録したソフトマックス 株の4.2倍を既に上回る。あすも気配値を切り上げる展開となれば、2006年12月に上場したeBASE の6.4倍、これを上回れば同年4月上場のジェイテック の8.7倍も視野に入ってくる。

同社は03年2月の設立で、東京大学医科学研究所、京都大学と共同研究契約を締結している。ヒト胚(はい)性幹(ES)細胞や人工多能性幹細胞(iPS細胞)用の培養液など研究試薬、心筋細胞や神経細胞の作製を手掛ける。培養液は、ノーベル賞を受賞した京都大学の山中伸弥教授にも提供している。

BNPパリバ・インベストメント・パートナーズの清川鉉徳運用本部長は、「ビジネスモデルが堅いのが評価点だ。どの事業もキャッシュカウになり得る。現金化しやすいビジネスといった印象で、成長ストーリーを描きやすい」と指摘した。転用細胞を治験のために製薬会社に販売する事業については、「マウスや猿などの動物を使わずに済むことから、リプレース需要をある程度見通せる」と言う。

2014年3月期の連結業績見通しは、売上高が4億7700万円、最終損益は6000万円の赤字。単独決算の前期はそれぞれ4億2000万円、500万円の黒字だった。

水戸証券投資情報部の岩崎利昭チーフオフィサーは、「夢を重視し、iPSというキーワードに買いで反応している投資家が多い」と見ている。動物実験の必要性がなく、「顧客層が製薬会社のほか、化粧品会社などにも拡大する可能性がある」点にも言及。一方、市場が大きい米国を中心に海外事業の開拓余地はあるが、「海外にはライバル企業も多い」とも話した。

IPOに伴う公募株数は64万2000株、売り出しは84万9200株(オーバーアロットメントによる追加売り出し19万4500株を含む)。主幹事はSMBC日興証券が務めている。