ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

タカラバイオ(株)【4974】の掲示板 2020/06/03〜2020/06/09

PCR検査は対象者の鼻の奥の粘液や唾液を採取し、試薬で遺伝子を増やしてウイルスを同定する。新たな検査法はタカラバイオの米子会社、タカラバイオUSAと医療関連企業のバイオシンタグマ(アリゾナ州)が共同開発した。

タカラバイオグループの検査機器と試薬を組み合わせたセットと、バイオシンタグマ社が各医療現場などに応じた最適な使用法を一括で提供する。一連の取り組みを新たな検査法としてFDAに申請した。

今回、タカラバイオは18年に研究用に開発したがん細胞などの遺伝子を大規模に解析する装置をコロナ用に転用。コロナに対応した最適な試薬を組み合わせ、一度に最大5184件を検査できるようにした。世界で普及しているロシュの装置は一度に最大4128件を検査できるが検査時間は24時間かかるという。

米国で新たな検査法を申請したのは、有効性などが認められれば未承認のものでも緊急に特例として承認される制度があったからとみられる。日本で申請作業を進めるより、早期に市場への投入が可能になるという。

ただ、検査法が米国で承認された後でも、バイオシンタグマ社の権利関係を巡る方針などから日本での展開は考えず、当面、米国市場での浸透に専念するという。

ブラジルでは1日に3万人の新規感染者が出るなど、PCR検査需要は世界で高水準で続く見通し。タカラバイオは唾液による検査を含め多様な手法をそろえることで需要を開拓する。