ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

(株)メドレックス【4586】の掲示板 2016/03/10〜2016/03/21

Meet too Drugという言葉を知っていますか?

僕は5LBTのビジネスには、やはり疑問を覚えます。この会社の経営者はアメリカの仕組みを知らないんじゃなかなあ、とさえ思えます。

Lidodermがありその後発品もすでに2品ある。それに準じるテープ剤も複数上市が確実視されている。アメリカではこのような薬を”Commodity-type Drug”あるいは”Meet too Drug”と呼び、激しい価格競争に晒されます。後発品およびそれに準じる製品の営業活動は、新薬とは全く別の形態がとられます。薬価(アメリカには基本的には日本の薬価の概念はありませんが)の水準の決定は製薬会社と健康保険会社が大きな役割を果たします。しかし実際の流通における卸への引き渡し価格、あるいはB価、つまり薬局への納入価格決定でのプレーヤーは、薬局の共同購入組織(GPO)や保険会社のプログラム管理会社(PBM)、あるいはビッグスリーといわれる三大卸(Cardinal Health, Mackeson, Amerisourse Bergen)です。

彼らの頭の中は「$」だけ。「当社の製品は新しい技術を使っています」とか「他社の製品より貼り心地がいいようです」などという言葉には全く興味がなく、そんな技術が分かる人間が交渉の場に出てくるということもまずない。後発品やそれと同等品は「同等」であることをFDAが認めているという錦の御旗のもとで、ただひたすら自社の利益の追求のみを考える。

そもそも後発品が出てきている世界は「パテントのロイヤルティーが存在しない世界」のことを言います。特許切れだから後発品なのです。

5LBTについては既に特許を取得済といいますが、そのロイヤルティーの分だけ、流通過程のどこかが割を食うわけであり、浸透するのは難しように思います。まあ、その技術により製造コストが大きく抑えられるというのであれば話は別ですが。この会社のビジネスモデルを考えるとき、そのビジネスモデルを否定する後発品相当品などに手を出してはいけない・・・と僕は思います。赤字でしょ。

この会社が自社の技術で、その特許で事業拡大を狙うのであれば、「パテントのロイヤルティーが存在しない世界」に出て行くのは愚の一言です。

新しい技術でゾロ品か????

(長文になりまして失礼しました。)