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NANO MRNA(株)【4571】の掲示板 〜2015/04/28

ウィズへの第三者割り当てと信越への第三者割り当てによって調達された資金を糧に
ナノキャリアはいい技術はもっているけど技術の切り売りになってしまっているお金のないDDSの受託企業から、自身で自社開発を行える自立した創薬ベンチャーへと進化した。

具体的には臨床試験をグローバルに展開する治験計画によって一度に多数の試験を展開し、パイプラインの価値の最大化と最短での上市を目指せる体制が整った。

実際前回までの資金調達で重要パイプラインの現在進行中の治験はある程度まかなえると思われる。
最もお金がかかると思われる時期はそれこそあと2年から3年後くらいの話。
現時点までに調達したお金が現金で50億手元にあるのでそれをつかえばいい。

じゃなんでさらに資金調達したのか・・・となるが
個人的には現時点での重要パイプライン以外のところに今回調達する資金が使われると推測する。

前回までの資金調達は重要パイプラインの進展がメイン。実際この2013年の春から夏にかけてほぼすべての重要パイプラインで新たな臨床が始まった。
つまり、当初ナノキャリアが持っていきたかった段階まで進んだことになる。

重要パイプラインが進展し、結果待ちという段階となったのなら次は基盤技術のさらなら進展とパイプラインの増加へ向けた取り組みに目が向けられるのは自然な流れ。
①核酸やベルケイドを重要パイプラインに組み込むこと。
②フィージビリティ等で他社と共同研究し、技術を高めること。
③M&Aを利用し、技術の囲い込みやパイプラインの増加を行うこと
現時点での重要パイプラインが新たな臨床入りをしたばかりの今できる企業価値のさらなる拡大は
こういったところであろう。

前回までの資金調達でパイプラインが一気に進展した。
今回の資金調達ではM&Aも含めて基盤技術の強化と新たなパイプラインへの追加が進むと思われる。
実際新規開発パイプラインとされている基礎・応用研究の項目の多くがそろそろ臨床入りしてもおかしくない頃になってきている。
ナノキャリアが100億をどう使っていくのか。逆に言うと100億使えるという気持ちのゆとりがある中でどういった攻めの事業計画を進めていくのか楽しみ。

カイオムが調達した40億?とナノキャリが調達した100億とではその基盤技術の汎用性や応用性から選択肢の広さや市場性が異なる。
そーせいのように約束された成功を買うのもいいが、個人的には想像以上の成功が起こせるナノキャリアを応援したい