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アンジェス(株)【4563】の掲示板 〜2015/04/28

>>115453

●不利な条件での増資

 資金調達では一般投資家から調達が可能な公募増資があり、それが困難になった場合に特定の投資家に引き受けてもらう第3者割当増資を行うのが一般的だ。アンジェスでは13年に技術者派遣の夢真ホールディングスなどを受け先とする第3者割当増資を実施して約4億円を調達、14年にも投資ファンドを受け先にやはり4億円の資金を得た。

 しかし、それでも足りずに今年7月にはライツ・イシューの発行を発表した。ライツ・イシューとは一種の株主割当増資であり、既存株主に一定価格で新株にお金を払い込んでもらうことで資金を調達する手段だ。しかも、アンジェスが発行するのはノンコミットメント型といわれるものだ。コミットメント型ならば、取り扱う証券会社が払い込みの権利を放棄した分に対して責任を持つが、ノンコミットメントでは失権分の資金は入ってこない。財務状況が悪く、コミットメント型を扱う証券会社が見つからなかったのが実情と見られる。

 アンジェス側では今回のファイナンスで約91億円を調達する計画で、コラテジェンの上市(販売開始)までの資金を調達できるとしている。しかし、大量失権となれば計画が狂う可能性がある。なお、権利行使状況は今年9月に2回に分けて公表されることになっている。また、仮に調達が成功しても、開発が頓挫すれば経営は窮地に追い込まれ、既存株主は共倒れになる危険がある。

  • >>115454

    ●株価が示す先行き不透明感

     アンジェスの個人株主は推計で1万7000人強。会社側では8月11日に開催した決算説明会で、コラテジェンの患者への投与を14年12月期の第3四半期(7~9月)に米国でスタート予定であることを表明。その後、欧州などに広げるとしている。国内では16年、米国で18年の承認申請を目指すという。

     だが、前途は多難との見方も多い。13年には臨床最終試験まで進んだメラノーマ(悪性黒色腫)治療薬について、提携先が有意な改善効果が認められなかったとしてプロジェクトの開発を中止。株価が急落した経緯もある。新薬候補もコラテジェンの一本足打法になりつつあり、ポートフォリオリスクも高まっている。

     株価はかつて、遺伝子治療薬の開発期待により03年には一時3444円(分割権利落ちを考慮した実質)まで買われた経緯がある。しかし、現在では300円台前半と10分の1以下にまで売られている。株価も、期待よりも先行きの不透明さを映し出しているようだ。
    (文=編集部)

  • >>115454

    >しかも、アンジェスが発行するのはノンコミットメント型といわれるものだ。コミットメント型ならば、取り扱う証券会社が払い込みの権利を放棄した分に対して責任を持つが、ノンコミットメントでは失権分の資金は入ってこない。財務状況が悪く、コミットメント型を扱う証券会社が見つからなかったのが実情と見られる。

    日本で発行されたライツ・イシューのうちコミットメント型はアイ・アールジャパンの1件のみ。他の数十件は全てノンコミットメント型である。この事情を承知の上で「財務状況が悪く、コミットメント型を扱う証券会社が見つからなかったのが実情と見られる。」と書くのは、何らかの意図をもって記事にしたのが実情と見られる。