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沢井製薬(株)【4555】の掲示板 〜2015/04/28

>>11093

病院薬剤師経験の現薬局薬剤師です。
正直、IR的な面に対しては詳しくありませんが、現場的な考えを述べさせて頂きます。

まず、この3月に駆け込み需要は一切起きず、買い控えが発生します。
4月に薬価改定の為です(例年、薬価改定毎にジェネリック医薬品は15-17%の薬価が下落します)。
(もともと、月末は在庫を絞る医療機関が多数の為、そこまでは売り上げ高は落ち込まないと思いますが、可能な限りの買い控えは発生します。)

国、行政の取り組み、健保組合などの取り組みで、順調に前年増で、ジェネリック全体の使用量が増えてきているので、
おそらくは、2014年3月期の最終的な売り上げ高は、当初の予想通り付近でおさまると思います。(純利益は、四季報予想を超えてくると思います)

また、2014年4月以降は、大幅に薬価が落ち、納入販売価格も落ちると推察されますが、
様々な施策により前年対比の伸び率の維持+αが期待できるのと、
病院のDPC機能評価にジェネリック使用量の項目が追加されることで、今まであまり病院での販路拡大につながっていなかった部分が大きく改善されていくと予想されます。
また、4月以降に、超大型市場のブロプレス(カンデサルタン)とディオバン(バルサルタン)のジェネリックが、発売開始になる為、かなりの大きなプラス寄与になると考えられます。

個人的には、外国人さんの保有割合が高い沢井製薬は、今はとことん売りたたかれていますが、利益率が極めて高く、現在の下落株価水準が続くとは考えにくいと思います。
おそらくは、来期前半は6500円付近ぐらいまでを行ったりきたりし、
薬価改定後の収益の確実性が確認できる秋以降から、7000-7500円付近から、さらに高値を目指すのではないでしょうか?
上がるときは、じわじわでゆっくりですが、落ちる時は急激なスピードで売り抜けられてしまうので、焦ってしまいますが、
ジェネリックの拡大の伸びが、飽和状態になる数年後までは、一時的な調整をはさみながら、上昇していくと思います。

以上です。