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栄研化学(株)【4549】の掲示板 2020/04/13〜2020/04/20

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M00***** 強く買いたい 2020年4月18日 15:44

米ギリアドvs富士フイルム 新型コロナ薬「本命」はどっち?
2020/4/17 15:37 日経電子版[有料会員限定]

新型コロナウイルスの特効薬をいち早く届けられる企業はどこか――。世界の関心が集まるなか、投資家は日米企業が手掛ける2つの薬品を本命視しつつある。富士フイルムホールディングス(4901)子会社の「アビガン」と米ギリアド・サイエンシズ(@GILD/U)の「レムデシビル」だ。治験データの詳細な開示が待たれるが、しばらくは市場をにぎわせそうだ。

■ギリアド株、「治療効果」で急伸

16日の米株式市場の時間外取引で、ギリアド株は一時16%を超す上昇となった。同社のエボラ出血熱治療薬「レムデシビル」が新型コロナ患者の治療で効果が見られたとの一部報道が材料視され、米株価指数先物を押し上げる要因にもなった。

一方、17日の東京市場で富士フイルムは一時2%を超す逆行安となった。子会社の富士フイルム富山化学が手掛ける抗インフルエンザ治療薬「アビガン」の需要を巡る期待は強いが、この日はレムデシビルに投資家の注目が集中。富士フイルムへの売り圧力が強まった。

新型コロナの治療薬を巡っては、武田薬品工業(4502)が新型コロナ治療薬の開発で米社と提携したと6日に発表した。中外製薬(4519)は8日、関節リウマチ治療薬「アクテムラ」で、新型コロナの患者を対象にした国内での治験を始めると発表した。

このほか帝人(3401)子会社のぜんそく治療薬「シクレソニド」や、アンジェス(マザーズ、4563)などが開発するDNAワクチンなど、新型コロナ薬の関連銘柄は増加の一途をたどる。

■治験データ、公表一番乗りが最有望?

臨床試験(治験)から供給までに一定の時間がかかることを思えば、最も有望視されるのは治験データをいち早く公表した企業となる。今後の詳細な治験データの発表を待つ必要があるが、市場からは「本命は『アビガン』と『レムデシビル』に絞られつつある」(国内証券の医薬業界アナリスト)との声が出ている。

ギリアドは大規模な治験を進めており、結果が出れば効き目の信ぴょう性は高い。富士フイルム子会社のアビガンは6月末に治験を終える見通しで、9月までに予防ワクチンの治験を始めるという米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)よりも早い。

ギリアドの治験終了時期には不透明感もあるが、仮にアビガンのデータがレムデシビルよりも早く示され、納得のいく結果だった場合、「先行者利益」を享受するとの期待が市場で一気に膨らむ可能性が高い。たとえ「薬価はそれほど高くないので、供給できても業績を押し上げる効果は限定的」(同)だったとしてもだ。

■広がる関連株の裾野、検査領域でも競争激化

新型コロナ関連株については、治療薬やワクチンのほかにも物色対象の裾野が広がっている。その一つが検査領域。島津製作所(7701)は10日に検査試薬キットを発売すると発表し、投資家の関心を集めた。

国内で用いられるPCR検査のシェアについて野村証券の医薬品担当アナリスト、甲谷宗也氏は投資家向けのリポートで、実績ではスイス製薬大手ロシュと栄研化学(4549)が「大半を占める」と分析。ロシュは大量の検査が可能だが、栄研化の方が短時間で検査できるという。その栄研化の検査よりもスピードで勝る米企業も存在すると指摘している。

治療薬から検査キットまで、新型コロナをめぐる企業の競争は一段と激しさを増す。銘柄の本命探しも熱を帯びそうだ。