中外製薬(株)【4519】の掲示板 2020/06/14〜2020/06/29

関節リュウマチ薬剤としては、以下の薬剤のほかに多数ありますが、

◎副腎皮質ステロイド剤（経口）：デキサメタゾン(デカドロン錠(有)

　　が、現在イギリスで話題になっています。


◎抗リウマチ薬注射剤：トシリズマブ(アクテムラ点滴静注用､アクテムラ皮下注)

　は、現在、スイス・ロッシュ社、並びに、日本で中外製薬が第３相治験中
　ですが、上記のデキサメタゾンと同じ、関節リュウマチ剤ですから、良好
　な治験結果が発表されることを期待しています。

【アクテムラ】

「アクテムラ」は日本で開発された唯一の国産生物学的製剤で、最先端の
バイオテクノロジー技術によって国内で製造されています。
国内では約1万名以上の患者様に投与されており（ 2011年4月現在）、
海外では2009年1月にヨーロッパで、2010年1月にはアメリカでも承認を
取得し、使用が開始されています。

「アクテムラ」は他の生物学的製剤とは異なり、インターロイキン6（IL-6）
というサイトカインの働きを抑える「抗ヒトインターロイキン6モノクローナル
抗体製剤」です。
IL-6は炎症に関与するサイトカインで関節リウマチでは体内で過剰に作られ、
炎症に由来する様々な症状を引き起こしています。
「アクテムラ」はIL-6が結合する受容体に結合して、IL-6が受容体に結合する
のをブロックすることで炎症に由来する様々な症状を抑え、関節破壊の進行を
抑制し、日常生活動作を改善します。

「アクテムラ」の効果には個人差がありますが、現在までの経験ではほとんど
の患者さんで一定以上の効果が認められています。