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保土谷化学工業(株)【4112】の掲示板 2018/05/31〜2020/02/19

有機ELは万能という勘違い。サムスン「Galaxy Fold」は、文字どおり発売ホールド (;一_一)

<日経コラムより抜粋>
【利益無視の技術神話見直せ(有機EL)】長内厚 早稲田大学教授 (博士) 2019/5/21付
*JDIが持つ液晶のフルアクティブ技術は有機ELパネルの多くの長所をカバーしており、スマートフォン(スマホ)市場の有機ELシフトに歯止めをかけるチャンスがあった。現行のiPhone3機種のうち1機種がJDI、2機種が有機ELだが、素人目には違いはほとんど分からない.

*有機ELパネルの優れた点は、黒がきれいであること、フレキシブルで額縁が狭い形状に加工できることと言われているが、JDIのフルアクティブも一辺だけ幅が出るというデメリットがあるものの、製品レベルでは遜色ない形状を実現できている。

*指紋センサーが埋め込みやすい構造であること、折り曲げられることなどが挙げられているが、アップルが指紋認証から顔認証にシフトし、折りたたみスマホも20万円クラスのニッチ商品であることを考えれば、いましばらくは、スマホパネルの主流が有機ELでなければならない理由はさほどない。

*同パネル採用のスマホを斜めから見ると白色が青っぽく見える。実は、有機ELで視野角がいいというのは輝度(明るさ)の視野角であって、色の視野角はむしろよくない。また、過去のプラズマパネル同様に焼き付き現象が起きる。かつてプラズマテレビのエンジニアは、輝度差によって焼き付きが目立たないよう気をつけてメニュー画面などのデザインをしていた。

*次は有機ELだ、という大号令は日本人の新しもの好きの性格が出ただけではないだろうか。ましてや日本が率先して有機ELを進めるメリットは一部の部材メーカーと設備メーカーにしかない。
・・一部日本メーカーが得意な原料もあるが、大手化学メーカーが生産するその他の化学材料と比較すれば、全有機ELパネルの原料を独占できたとしても微々たる量だろう。

*熱に弱い有機ELパネルは、今のところ車載用途に向いていない。市場拡大が予想される車載用途でもまだまだ液晶は必要な技術だ。
ある液晶メーカーの車載部門長は自動車メーカーに「我々が求めているのは新しい技術ではありません。10年後も同じ部品を作り続けてくれる約束です」と言われたそうだ。