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(株)サイトリ細胞研究所【3750】の掲示板 2019/06/27〜2019/10/10


名古屋大学頑張って👍

シーズの概要

近年、脂肪組織が骨髄に比べて100倍以上の中胚葉性幹細胞類似の多能性幹細胞を含むことが示されている。脂肪組織は骨髄に比べて採取が低侵襲で容易であること、人体には大量の脂肪組織が存在することから、細胞治療のための細胞ソースとして注目されるようになった。体性幹細胞のひとつである自己脂肪組織由来再生(幹)細胞(ADRCs)を用いて、非培養法による腹圧性尿失禁の再生治療開発を行っている。
この研究の新規性・独創性

括約筋機能不全による腹圧性尿失禁に対する新しい再生治療として、ADRCsを用いた傍尿道注入治療を開発した。本法では、吸引採取した腹部脂肪組織から、サイトリ社のCelutionTMシステムを用いてADRCsを抽出し、経尿道的に尿道括約筋部に注入する。自己組織由来細胞を用いること、体外での細胞培養操作を必要としないこと、脂肪吸引・幹細胞抽出・尿道注入までを3時間以内の一連の操作で実施できることから、低侵襲で有望な治療法と考えられる。この取り組みは名古屋大学が世界初となる。
産学連携を目指した応用研究

尿失禁は生命には直接関わらないが、QOLを著しく障害する疾患であり、本邦では約80万人の男性、500万人の女性が尿道括約筋不全による腹圧性尿失禁に罹患しており、治療開発の需要は大きい。従来の前臨床研究、先行臨床研究の成果に基づいて、医師主導型治験を実施し、Cellutionシステムの薬事承認、および経尿道的ADRCs傍尿道注入治療の保険収載を目指している。

一言アピール

本疾患は、罹患率が非常に高く、生活の質を障害するものであること、また低侵襲で治療効果の高い治療法が現存しないことから、新規治療法の開発が急務である。我々は、世界初のfirst-in-man studyとして非培養ADRCsの傍尿道注入治療の臨床研究を実施し、良好な尿失禁改善効果と安全性を確認した。PMDAとの前臨床に関する薬事相談を終え、医師主導型治験を行い、本治療法の保険収載を目指している。

http://www.aip.nagoya-u.ac.jp/unite/jp/detail/0000060.html

男性腹圧性尿失禁
サイトリは、前立腺癌および良性前立腺肥大症における前立腺治療後の男性における腹圧性尿失禁に対し、日本で実施されている医師主導型治験ADRESU試験の一部を支援しています。多施設共同試験であるADRESU試験は、名古屋大学で実施され過去に発表された実現可能性試験に基づき実施されています。この実現可能性試験では、前立腺癌に対する前立腺全摘除術後に尿失禁のある男性患者さんの尿漏れ、尿道閉鎖、QOLの評価に改善が示されました。ADRESU試験は、日本医療研究開発機構(AMED)および名古屋大学の出資により行われています。