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(株)SUMCO【3436】の掲示板 2018/08/21〜2018/08/28

>>1031

さむ子の秘密 
自社株買いはありうるか② 続き

④これまでも指摘してきたことですが、なぜ、アナリストがさむ子のBS、特にポリシリコンの在庫について注目しないのか不思議なほどです。繰り返しになりますが、さむ子は10年前のリーマンショック前後に結んだ長期契約の結果、第2四半期末でシリコンウエハーの原料であるポリシリコンの在庫を現物と前払い済みの契約分を含めて1991億円分抱えています。これはさむ子の総資産の37%、有形固定資産(ウエハー生産用工場)の1.3倍、300㎜ウエハー11万枚の増設投資440億円の4.5倍というとてつもない在庫です。
これがさむ子の財務上の大きな不安材料でしたが、(長期契約の満了によって)2016年度末をピークに減少に転じ、中長期的には適正水準に回復していきます。このことをSUMCOは有報や株主通信で何度も何度も強調しています。

事実、2017年末から2018年第2四半期末までに、僅かですが在庫は20億円程減少しています。つまり在庫のポリシリコンを使って、ウエハーを生産すれば、するほど在庫は減少し、ポリシリコンがキャッシュ(現金)に順次置き換わり、この現金を有利子負債の返済などに充てれば、当期利益と相まって、さむ子の財務内容は劇的に改善することになります。しかも価格高騰になどによる原料不安もありません。

第2四半期末でさむ子の現預金は670億円ほどあるので11万枚の増産投資も自己資金で行い、21年に予定しているグリーンフィールドでの増産投資も十分自己資金で賄うはずです。
さむ子はポリシリコンの適正在庫量や今後の在庫の推移を開示していませんが、さむ子の製造原価明細などを見ると400~500億円もあれば十分だと想定されるので、在庫削減の結果1500億円程のキャッシュが生まれます。第2四半期までの在庫の減少量は20億円程度にとどまっていますが、どこかで急激に減少を始めると想定しています。

年間600億円から700億円の当期利益と1500億円のキャッシュ。自社株買いや増配を行ってもさむ子の財務内容には何の不安もありません。

  • >>1033

    さむ子の秘密 
    自社株買いはありうるか③

    今後の当期利益とポリシリコンの在庫圧縮によってSUMCOの財務に何の不安もありません。今後の資本政策の選択肢は次のようなもので、個人的には競合他社などの買収を期待しますが、現在その可能性は低く、現実的には増産投資と自社株買いだと思います。しかし金庫株にしておけば、今後の選択肢は広がると思います。さてどうなるでしょうか?
    ①2019年増産用投資(11万枚は既に決定) 2021年グリーンフィールドでの増産投資
    ②ウエハーメーカーの買収
    ③自社買い
    ④増配(既に実施、今後も継続)

    リーマンショック後のウエハー価格の暴落で、さむ子を始めウエハー業界が危機に陥り、業界の大再編に至った原因は、過剰な需要予測に基づく莫大な設備投資(300㎜ウエハーで150万枚から200万枚)でした。しかし今は、ウエハーメーカー共に、ほとんど新規増産向け設備投資を行っておらず、既存設備のデボトルで急激な需要増に対応しています。2019年以降の新規増産投資も全世界でMAX50万枚/月程度にとどまっています。

    SUMCOが指摘しているように過剰な需要予測をせず、逐次増産で、高精度ウエハーに重点投資というスタンスを続ける限り、さむ子は安泰だと見ています。

    次は量子コンピュータのお勉強です。