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積水ハウス(株)【1928】の掲示板 2020/01/09〜2020/04/21

>>1006

和田前会長の抱負文(セーブ積水ホームページより)

株主提案について (提案株主 和田 勇)
今般、私は、ガバナンス不全に陥った積水ハウスを株主の皆様に取り戻すために、勝呂 文康さんと共に、過半数の社外取締役による取締役会統制が実効的に機能する「ガバナン ス重視の取締役選任議案」を株主提案しました。株主の皆様にお伝えしたいことは沢山あ りますが、以下に概要を申し述べさせて頂きます。

【ガバナンス向上に懸ける私の思い】 私は、長年積水ハウスの経営に携わってきました。この間、業績を伸ばすことだけでな
く、幸せを育む家を作ることで社会と共存する会社であり続けることを目指してまいりま した。他の取締役も同様の思いで会社を経営しているという認識で他社に誇れるコーポレ ートガバナンス経営を実践してきたつもりでした。
しかしながら、2017 年にいわゆる「積水ハウス地面師詐欺事件」が生じ、会社に多額の 損害が発生し、事実関係等の調査・検証のために設置された調査対策委員会による調査の 結果、単なる詐欺被害事件では無く、「不正取引」であることが判明しました。私は、株 主の皆様に対する説明責任を果たし、かつ、再発防止のために調査結果を公表すべきと考 えましたが、現経営陣の反対により代表取締役会長職を事実上解任されて阻止され、その 後も調査報告書は開示されないばかりか、事件そのものも過去のこととして忘れ去られよ うとしています。
私は、社外から積水ハウスを見ながら、ガバナンス不全に陥っていることを強く感じま した。他社に誇れるガバナンス経営を実践してきたつもりが、実は砂上の楼閣であったと 今更ながら自らの認識不足を猛省し、真のガバナンスとは何かを深く考えて有識者との交 流をするようになりました。
今回、他の取締役候補者の方々から、この失敗の教訓を積水ハウスの真のガバナンスの 実現に生かすべきではないかと声をかけられ株主提案をすることになりましたが、私が取 締役候補となることについては、正直、大変に躊躇しました。しかし、勝呂さんをはじめ とする若い世代が立ち上がって、世界に通用する新しい積水ハウスに生まれ変わろうとす る強い決意を間近でみて、今後の積水ハウスのため、株主の皆様のため、ひいては社会の ために、失敗を含めてこれまで培ってきた私の経験を役に立てることができれば長年お世 話になった会社に対する恩返しだと考え、取締役候補者になった次第です。

2020 年 3 月 28 日

【不正取引に始まる隠ぺい・ガバナンス不全】 調査報告書の冒頭で、『不動産を専業とする一部上場企業が、55 億円 5 千万円という史
上最大の地面師詐欺被害にあったということである。...通常起こり得ないことであり、絶 対にあってはならないことである。』と断定しています。さらに、明らかに「ペーパーカ ンパニー」である中間業者に対して、何十億円もの土地購入代金を現金にも等しい「預金 小切手」で支払っているという事実は、被害金が反社会的勢力に流れることを容易にして おり、調査報告書においても『被害金が裏社会に流れたと推定される。』と同じく冒頭に 記載されています。
当時、私は、不動産のプロである積水ハウスが、取引の過程で数多くの「侵入禁止」の アラームが鳴っていたにもかかわらず、それを無視して危険地帯に突進した結果、「被害 金が裏社会に流れた」と強く推定される「通常起こり得ない」不正取引を行ってしまった ことを非常に深刻に受け止めていました。原因を解明して責任の所在を明確にし、再発防 止策を徹底することが経営者の義務だと考えましたが、私は残念ながら義務を全うするに 至らず、現経営陣は不正取引の事実を徹底して隠ぺいし未だに経営者の義務を果たしてい ません。

(つづく)