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WTI原油価格連動型上場投信【1671】の掲示板 2015/12/18〜2016/01/12

>>7

<輸送コスト>

 トレーダーやアナリストによると、大量の輸出は期待薄だとしても、一部の国々に適宜輸出していく機会は生まれるかもしれない。

 例えばベネズエラやブラジルといった国々は最近、米国産と似たライト・スウィートと呼ばれる軽質の西アフリカ産油の購入を増やしているほか、アジアの製油企業は時々アラスカ産原油を買っている。アラスカ産は輸出禁止措置の数少ない免除対象となっている。

 ターナー・メーソン・アンド・カンパニーの報告書によると、米国産原油の買い手は主に欧州と中南米になりそうだ。しかし、米国産油と国際価格のスプレッドがどの程度あれば、収益機会が生まれるのかを計算するのは難しい。

 米メキシコ湾から欧州に原油1トンを輸送するコストは約16.25ドル、つまり1バレル当たり2.22ドルと試算されている。

 現在、輸出候補とされる米ライト・ルイジアナ・スウィート油<WTC-LLS>は、北海ブレント油とほぼ同値で取引されているため、輸送コストを賄えない。

<国内で消費>

 仮に米国産原油が国際価格を大きく下回ったとしても、米国内で軽質油需要が旺盛なため、国内販売に回される可能性がある。

 米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)の最新推計では、同国の原油生産は来年、日量57万バレル減る見通しだ。

 また、米国は今も大量の原油を輸入し続けている。原油価格の下落が長引くようなら、国内の原油生産量はさらに減る可能性もある。

 船舶コンサルタント会社、ナビジスティクス・コンサルティングのデービッド・センタマンド社長は「我が国は国内で生産された軽質油をすべて必要としているため、輸出が解禁されようがされまいが、あまり関係ない」と語った。>

結論的に言えば、当面米国産原油の本格的輸出は無い。