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(株)Casa【7196】の掲示板 2020/12/03

1796

工事中 強く買いたい 2020年12月3日 16:35

上場日:2017/10/31
宮地 正剛

倒産した会社の事業を引き継ぎ、苦境からの再生を遂げる

 核家族化や高齢化が進み、賃貸物件を契約する際に連帯保証人を頼む人がなかなか見つかりにくい現代、借り手が家賃債務保証を依頼するニーズが増している。貸し手側としても、供給過多で借り手がつかない「空き家問題」が深刻化しており、なるべく空き家のリスクや不要な諸経費を減らしたいという思いが強くなっている。
家賃債務保証事業を展開する株式会社Casaはそういった社会的背景を受けて、単なる家賃債務保証にとどまらず、家主や入居者への手厚いサービスを提供して差別化を図り、幅広い支持を獲得してきた。

 例えば不動産オーナー向けアプリ『大家カフェ』では、全国2万店以上の代理店ネットワークを利用して、大家と入居者のマッチング支援を行うほか、煩わしい賃貸管理や退去時のリフォーム依頼がアプリ上で簡単にできるサービスを提供している。

 入居者向けには、アプリ『入居者カフェ』を通じて、引越しや日々の暮らしに役立つ情報を提供している。

 業界トップクラスのシェアを獲得する株式会社Casaだが、ここに至るまでには多くの困難があった。そのヒストリーを振り返ってみよう。

 株式会社Casa代表取締役社長 宮地正剛さんは、1972年に香川県高松市に生まれた。住宅建築業を営む両親は、宮地さんに小学生の時から文武両道の教育を徹底していたという。

「親の苦労を間近で見てきたので、子どもの頃は経営への興味は全くありませんでした。板前や美容師など職人の世界に憧れていましたが、祖母の進めもあり大学まで進学するうちに次第に建築の仕事に興味を持ち、大学卒業後はカナダに3年間留学して様々な知識を学びました」
宮地 正剛(株式会社Casa)インタビュー写真
 帰国後に住宅業界の世界へ飛び込み、経験を積んだ。2004年に入社したのは家賃債務保証事業とアセットマネジメントを行う、新興の上場企業だった。

 創業からわずか2年で上場を果たした勢いのある会社に営業として身を置くことで、宮地さんは様々な学びを得ることができた。しかし精力的に働き続けて4年が経った頃、会社に倒産の危機が訪れた。