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(株)ABEJA【5574】の掲示板 2024/04/13〜2024/05/20

AI(人工知能)ブームで注目を集めている企業、ABEJA(5574)は、企業の
DXに必要な、データの生成・収集・加工・分析、AIモデリングまでのソフトウェア群
一式を顧客に提供するサービス「ABEJA Platform」を展開している。

 今2024年8月期は、大規模言語モデル(LLM)など生成AI関連へのリソー ス投
下により業績予想を下方修正したものの、中長期での貢献に期待がかかる。

 2023年6月に東証グロース市場に上場した同社の事業展望や生成AIの展望につい
て、岡田陽介社長に話を聞いた。

■生死に関わる、ミスの許されないAIシステムを開発

――ほかのAI企業との違いを教えてください。

 当社は、設計段階からオペレーションまでを行うAIプラットフォームを提供している
。「デジタル版EMS(電子機器受託製造)」と呼んでおり、工場のベルトコンベアをベ
ースに工作機械を組み合わせるように、AIシステムを作るイメージだ。

 どの会社、利用者でも使えるようなプロダクト製品ではなく、動作を誤れば生死に関わ
る、ミスの許されないシステム開発領域がターゲットだ。つまり顧客からすると、「精度
100パーセントでなければ使い物にならない」ことが前提になる。

 PoC(実証実験)をして本番稼働する流れだと、精度が永久に100%に到達せず、
どこかで頓挫してしまう。そのためにAIシステムの中に人の手を介在させる仕組み(ヒ
ューマンインザループ)を採用している。

――人の手を介在させると、どんな利点がありますか。

 基本的に最初は人でオペレーションを行うが、徐々にAIが学習し、最終的にはAIが
実行していく。最初からAIにすべてを任せるのではなく、人とAIが連携して精度を担
保する。もし設計段階の見込みが少し外れたとしても、そこまでの人間とAIの割合で継
続して進められる。AIがさまざまな形でオペレーションをこなせるのが当社のビジネス
モデルの特長だ。

 顧客データを当社プラットフォームに集約して学習し続ければ、AIの精度は継続的に
高まる。顧客からすれば、他のサービスに変更するとなると、またAIにゼロから学習さ
せることになる。スイッチングもされにくい。