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(株)PKSHA Technology【3993】の掲示板 2023/11/14〜2023/12/14

内田洋行、不登校の予兆をAI予測 パークシャと実証実験
#サービス・食品 #ビジネス #ネット・IT
2023/12/14 18:30 [有料会員限定]
内田洋行などはAI活用で子どもの成績などから不登校になる可能性を割り出すシステムの実証を始めた(埼玉県戸田市の小学校)
オフィス用機器の内田洋行は、人工知能(AI)を使って子どもの不登校の予兆をつかめるシステムを開発した。AI開発のPKSHA Technology(パークシャテクノロジー、東京・文京)と連携し、このほど埼玉県の小中学校で実証を始めた。子ども自らが相談しにくい不登校やいじめなどの問題をシステムで事前に予知し、問題を事前に防げるように学校への支援ビジネスにつなげる。

子どもの成績や学力の情報のほか、遅刻・欠席などの状況や保健室の利用頻度などのデータを予測に活用する。システムを運用する埼玉県戸田市の18校に在籍する約1万2000人の児童・生徒の2023年4月から10月末までのデータを分析し、実際に不登校になった生徒の事例などをAIに学習させることでシステムを構築した。データを分析した結果、不登校になりそうな可能性をスコアで算出し、各校に通知する。

内田洋行は個人を特定できない状態のデータを分析する。不登校の予兆が見受けられた場合に学校に通知し、学校側が対応する仕組み。生徒の個人データは、個人情報保護法と戸田市策定の「教育データの利活用に関するガイドライン」に基づいて生徒と保護者に説明して利用しているという。

戸田市が事業者として採択された、こども家庭庁の23年度の実証事業に連携事業者として内田洋行とパークシャが参画した。内田洋行が戸田市立の小中学校18校で12月から24年3月末までシステムを運用し、効果を検証する。

実証終了後もシステムの精度を高め、将来的には全国の学校向けに展開することを目指す。また分析の対象となるデータの種類を増やし、不登校のほかに虐待など子どもを巡る様々な問題の予兆をつかめるシステムの開発も検討する。

内田洋行は全国の中学生を対象とした学力調査などを手掛けており、これらの教育関連のデータ分析の知見を生かす。パークシャはAIアルゴリズムの構築と設計を担う。

(坂本佳乃子)