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サスメド(株)【4263】の掲示板 2024/01/31〜2024/02/01

サスメド(グロース 4263)
不眠症治療用アプリの保険償還について、分かってきたこと、分かっていない事

現状整理 不眠障害用アプリは保険収載を目指す
2024 年 1 月 29 日、サスメド(以下「同社」)が公表した、“「サスメド Med CBT-i 不眠障害用アプリ」令和 6 年度診療報酬改定時における保険適用希望書の取り 下げについて”を受け、同社株価は下落した。1 月 15 日に開催された第二回医 療技術評価分科会の資料において、同社の不眠障害用アプリは、「今回改定で は対応を行わない技術」として掲載。1 月 17 日の中央社会保険医療協議会では 了承されている。技術料を準用した形での保険適用希望書の取り下げは、医療 技術評価分科会で公開された手順通りのことであり、既定路線であると SBI 証券 (以下「SBI」)では考える(1月19日発行 レポート 図表2を参照)。

SBI では、1 月 30 日に同社代表取締役社長上野太郎氏をスピーカーに招き、機 関投資家向けミーティングを開催。現状分かってきたこと、分かっていない事につ いてディスカッションを行った。同社は、不眠障害用アプリについて、保険収載を 目指す方向で考えている、とした。

制度の枠組み変更に大きく影響を受けたようだ
2023 年 2 月 9 日の医療技術評価分科会の資料によると、“分科会での審議を求 める技術として想定されるもの:1当該医療機器等を用いた技術を評価する場合 に、類似する既存技術に対する評価との整合性の観点から、当該既存技術に対 する評価を同時に見直す必要があるもの”となっている。

医療技術評価分科会は 対面の診療行為について議論される分科会である。本来医療機器は、保険医療 材料等専門組織において議論される。同社の不眠障害用アプリは、試行的に運 用された制度下で審査が進んだと考えられる。

一方、2023 年 12 月 20 日に公開された令和 6 年度保険医療材料制度改革の骨 子(案)では、治療用アプリは原則“特定保健医療材料として評価する”とされてお り、1 月 26 日の中央社会保険医療協議会総会で了承された。プログラム医療機 器の使用に係る指導管理料も新設される見通しとなっている。

以上を踏まえると、同社の不眠障害用アプリの保険収載は、制度の枠組み変更 に影響を受けた可能性が大きいと SBI では考える。今後、特定保健医療材料とし て C1 区分で保険収載希望書を提出した場合、書類受理後約 4 か月で中央社会 保険医療協議会の議題に上がることになる、と SBI では推測する。その場合、保 険収載時期は 3、6、9、12 月の年 4 回となる。各制度が正式に試行されたのち、 同社は新たに保険適用希望書を提出すると SBI では考える。同社からの発表を 待ちたい。

情報・通信
2024 年 1 月 31 日 SBI証券 企業調査部 アナリスト 川村