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(株)ジャパンディスプレイ【6740】の掲示板 2024/05/03〜2024/05/13

ちょっと暇つぶしで、憶測妄想をしてみた。

(できる限りJDI側の立場に立って)eLEAPが
通常OLEDと比べて、どれくらいのコスト
DOWNを導くのか試算してみた。

ベースは、下記の通り。

ガラス基板はG6(1500mm ✕ 1850mm)

アップルウォッチのパネルサイズは
45mm ✕ 45mm

OLEDディスプレイ価格は37.5米$
(一説では、Apple Watch UltraのマイクロLED
ディスプレイの製造原価はOLEDディスプレイの
4倍となる150ドル(約22,500円)と云う
iPhone Maniaの今年3/5の記事を参考)

為替は現状の156円/米$

月の生産能力は、1300枚(シート)
これは、同社IRより公示有

eLEAP仕様のOLEDディスプレイの価格は、
上記37.5米$で試算する。

理由は、eLEAPが、生産コスト2〜3割DOWNと
公言されている為、性能UP(輝度と寿命)は
あっても、値決め交渉の達者なアップルが、
必ず頭を抑えて来るはずだから・・・。

あと、現状OLEDの歩留まりを90%と仮定して、
それと同等の数値まで、eLEAPの量産歩留まりが
向上すると見る。

これらをベースに計算した売上は下記の通り。

(1500 ✕ 1850)÷(45 ✕ 45)✕ 90% ✕ 1300
✕ 37.5米$ ✕ 156円/米$ → 約94億円/月

この3割DOWNだと、約28億円/月のコスト減と
なり、利益に貢献する形。
(売上原価が分からないので、敢えて試算上、
JDIに有利となる売上から減少幅を推測)

但し、設備投資資金150億円メドに対する
①減価償却と②いちごトラストからの借入金の
利払いが発生するので、償却15年・年利10%と
すると、それぞれの月平均コストは、0.83億円
・1.25億円になる。(計2億円)

したがって、eLEAPによる正味のコストDOWNは
約26億円/月と推測(憶測)できる。
(あくまで、アップルウォッチ受注分の話。
月160万枚生産メド)

しかしながら、これはJDI側の立場を考慮した
MAXの計算式・・・。

ちなみに、3割ではなく、2割DOWNだと
売上は同じだが、コストDOWNは約19億円/月
まで下がる。

あと、3割DOWNは同じで、歩留まり80%だと
売上は約83億円となり、この場合は
売上減少分の原価が、そのままコストUPに
繋がるので、コストDOWNは、約26億円/月
から11億円を引いた約15億円/月まで下がる。
(但し、生産性が落ちた分は生産日数が伸びる)

仮に、2割DOWN・歩留まり80%で試算すると、
売上が約83億円・正味のコストDOWNは
約7億円/月まで下がってしまう

当然、2.5割DOWN・歩留まり85%など、
色々とパターンは考えられるし、
ディスプレイ価格(仮37.5米$)と為替推移に
よっても変化する。

P.S.〜ポイントは、これらのコストDOWNが
実際に成されたとして、JDIの赤字体質が
本当に解消されるかです。

アップルウォッチの受注が、仮に500万枚と
しても、歩留まり90%の場合、約3ヶ月分相当
の仕事しかありません…。
(ちなみに歩留まり80%だと、約3.5ヶ月分)

それに、設備投資資金150億円の年間の減価償却と利払いは、それぞれ10億円と15億円で、
トータル25億円/年 相当になる事を忘れては
いけません

個人的には、「上記MAX(約26億円/月)の
コストDOWNは、理想的過ぎて厳しい…」と
考えます。

仮に達成されたとしても、初年度が価格的には
ピークと思われるのと、サイズの小さいウェア
ラブル端末以外の量産受注が見えていない中、
eLEAPの量産稼働期間がしれているので、
現状の赤字体質を改善するには・・・。

歩留まり数値が低ければ、2〜3割DOWNの
業績効果は素直に反映されませんし、
JOLEDの印刷方式が同じアピールをしていて
ポシャった黒歴史があります。

ハッキリ言って、輝度と寿命の優位性など、
今後のディスプレイ開発から年々カビが生えるし
コストDOWNによる収益性も、顧客からの値下げ
要求&競合他社との価格競争に巻き込まれて
ドンドン目減りするでしょう。

そして、その様な悪循環に陥ってから、
(やっと)ウェアラブル端末以外の量産が
受注できる様になると見ます〜冷笑

量産技術を確立した直後に設備投資をしなかった
ツケ(タイムラグ)を思い知るのでは?

(素人の憶測長文、失礼)