ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

(株)ジャパンディスプレイ【6740】の掲示板 2021/03/14〜2021/03/23

日経
半導体供給リスク広がる スマホ・車・パソコン向け品薄
2021年3月18日 5:33
半導体の供給網リスクがスマートフォンやパソコンなど幅広い分野に及んでいる。米テキサス州で2月に発生した大規模停電を受け、スマホ向け半導体などで世界5%の生産シェアを持つ韓国サムスン電子の現地工場が操業を停止。半導体不足に拍車がかかり電子機器の生産に影響が出始めている。17日にはホンダが減産を表明するなど調達難の長期化は経済回復にも水を差しかねない。「半導体部品の需給のアンバランスは非常に深刻」。サムスンが17日に開いた定時株主総会。スマホ部門トップの高東真(コ・ドンジン)氏は自社のスマホ生産に支障が出ていることを認めた。

同社はテキサス州オースティンに工場を構えるが、寒波の影響で2月16日から操業停止が続く。同工場は米クアルコムの通信用半導体を受託生産するほか、有機ELパネルやイメージセンサーの駆動用半導体などを手掛ける。スマホの基幹部品を手掛けるクアルコムの供給難は幅広いスマホメーカーに影響を及ぼすほか、有機ELパネルをサムスンから調達する米アップルのスマホ生産にも支障が出る可能性がある。

台湾の調査会社トレンドフォースによると、12インチウエハーを用いる世界の半導体受託生産工場の生産容量(ウエハー処理能力ベース)のうち、サムスンのオースティン工場は約5%を占める。停止の影響で4~6月期の世界のスマホ生産が5%減る見通し。高速通信規格「5G」対応スマホに限れば3割の大幅減となる。サムスンは工場の復旧を急ぐがまだ再稼働のメドはたっていない。テキサス寒波はスマホ以外にも影を落とす。車載向けなどに強いオランダNXPセミコンダクターズ、独インフィニオンテクノロジーズなどの半導体工場も2月に一斉に操業を停止した。NXPは同州内の2工場を再開したが、約1カ月分の生産が失われたとの声明を発表した。米テスラは部品不足の影響で2月末にカリフォルニア州の工場の生産を一時休止。ホンダも17日、半導体の調達難などがあるとして米国とカナダの5工場の操業を22日から1週間休止することを明らかにした。