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ブライトパス・バイオ(株)【4594】の掲示板 2018/01/09

2.臨床開発計画について
アドバンスト・イミュノセラピーは、先ずEBウイルス性悪性リンパ腫の臨床研究を2017年に
、臨床試験を2018年に開始する事を目指しており、その後、逐次、他のウイルス関連腫瘍、固
形がん、並びにウイルス感染症への展開を目指して研究開発を進めています。


3.T-iPS細胞について
さまざまな原因により生じる免疫機能低下において、免疫細胞等の補充や再生をすることができれ
ば、疾患の病態改善や治療効果の向上などに極めて有効な手段となります。特に細胞性免疫を担う
Tリンパ球細胞は、獲得免疫や病原体に対する全身性免疫の誘導において中心的な役割を果たして
います。しかしながらT細胞の一種である細胞傷害性T細胞は、度重なる外敵の侵入や慢性的な感染
状態における繰り返しの抗原刺激により疲弊・老化して機能を発揮できない状態に陥ってしまうた
め、特定の疾患に対する免疫機能が低下してしまいます。本発明は、このように疲弊・老化した細
胞傷害性T細胞を、iPS細胞の状態(T-iPS細胞)に初期化し、そのT-iPS細胞から再び細胞傷害性T
細胞に分化誘導させることにより、本来のT細胞が持つ抗原認識能力を保持したまま、増殖能力の回
復した若返りT細胞を大量に得られる方法を提供するものです。本発明は、科学的裏付けと効果に乏
しい現在の免役細胞療法に代わり、iPS細胞の特性を活かして「抗原特異的なT細胞を若返らせて多
量に再生する」という全く新しい免役細胞療法につながることが期待されます。
以 上

【株式会社アドバンスト・イミュノセラピーについて】
東京大学 医科学研究所 中内啓光研究室の研究成果に基づくがんやウイルスに対する免疫療法を開
発する創薬ベンチャーです。中内教授は特定の抗原を認識する T 細胞から iPS 細胞を樹立し、そこ
から元と同じ抗原特異性を有する、機能的に若返った T 細胞を高効率で誘導することに世界で初め
て成功しました(Cell Stem Cell, 2013)。これら一連の技術をもとに 2 件の国際特許出願
(PCT/JP2011/052260、 PCT/JP2013/064291)を行い、そのうちの 1 件は米国で成立しています(米国特許 9206394)(出願人:東京大学)。


さらに細胞死を誘導できる自殺遺伝子(誘導型 Caspase9)
を組み込むことによって iPS 細胞由来 T 細胞療法の安全性を高めることにも成功しています(Stem
Cell Reports, 2015)。これらの研究成果を踏まえ、東京大学より当該特許及びノウハウの事業化の
為の独占的実施権を取得(iCELL より移管)することで合意し、抗原特異的若返り T 細胞をウイルス
関連腫瘍の治療に用いるために、臨床試験の準備を進めています。