投稿一覧に戻る ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(株)【6090】の掲示板 2020/08/19〜2021/01/27 1013 *** 2021年1月27日 21:49 >>1012 簡便かつ効率よくヒトiPS細胞を増殖させる培養液を開発-再生医療におけるコスト削減に貢献- 2021/01/27 慶應義塾大学医学部 日本医療研究開発機構 慶應義塾大学医学部循環器内科学教室の遠山周吾専任講師、染谷将太助教および同重症心不全治療学寄附講座の藤田淳特任准教授らの研究グループは、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社および味の素株式会社との共同研究により、ヒトiPS細胞を簡便かつ効率よく増殖させる培養液を開発することに成功しました。 ヒト人工多能性幹細胞(ヒトiPS細胞)は、理論的に体を構成するすべての細胞種へと分化できる多能性を持つことから、試験管内で作製した治療細胞を体内に移植することによる「再生医療」の実現が期待されています。しかしながら、大量の細胞を移植することが必要な場合には、ヒトiPS細胞用培養液を用いてヒトiPS細胞を大量に使用しなければならず、コスト面で大きな障害となっていました。 そこで、共同研究グループは、簡便かつ効率よくヒトiPS細胞を増殖させる培養液の開発を目指しました。まず、ヒトiPS細胞は、培養液中に含まれている全てのアミノ酸に注目し、必須アミノ酸であるトリプトファンの消費が最も高いこと、また培地中のトリプトファンを除くとヒトiPS細胞の増殖が停止し、細胞死が誘導されることを見出しました。さらに、一般的に用いられているヒトiPS細胞用の培養液にトリプトファンを追加するという極めて単純な工程によって、あらゆる細胞に分化出来る能力(多分化能)を維持したまま、効率よく増殖させることに成功しました。この研究成果は、ヒトiPS細胞および移植用細胞を大量に作製するという大きな課題を解決し、再生医療におけるコスト削減に貢献するものと考えます。 本研究成果は2021年1月26日(米国東部時間)に、Cell Pressが発刊する米科学誌『iScience』に掲載されました。 そう思う15 そう思わない5 開く お気に入りユーザーに登録する 無視ユーザーに登録する 違反報告する 証券取引等監視委員会に情報提供する ツイート 投稿一覧に戻る
*** 2021年1月27日 21:49
>>1012
簡便かつ効率よくヒトiPS細胞を増殖させる培養液を開発-再生医療におけるコスト削減に貢献-
2021/01/27
慶應義塾大学医学部
日本医療研究開発機構
慶應義塾大学医学部循環器内科学教室の遠山周吾専任講師、染谷将太助教および同重症心不全治療学寄附講座の藤田淳特任准教授らの研究グループは、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社および味の素株式会社との共同研究により、ヒトiPS細胞を簡便かつ効率よく増殖させる培養液を開発することに成功しました。
ヒト人工多能性幹細胞(ヒトiPS細胞)は、理論的に体を構成するすべての細胞種へと分化できる多能性を持つことから、試験管内で作製した治療細胞を体内に移植することによる「再生医療」の実現が期待されています。しかしながら、大量の細胞を移植することが必要な場合には、ヒトiPS細胞用培養液を用いてヒトiPS細胞を大量に使用しなければならず、コスト面で大きな障害となっていました。
そこで、共同研究グループは、簡便かつ効率よくヒトiPS細胞を増殖させる培養液の開発を目指しました。まず、ヒトiPS細胞は、培養液中に含まれている全てのアミノ酸に注目し、必須アミノ酸であるトリプトファンの消費が最も高いこと、また培地中のトリプトファンを除くとヒトiPS細胞の増殖が停止し、細胞死が誘導されることを見出しました。さらに、一般的に用いられているヒトiPS細胞用の培養液にトリプトファンを追加するという極めて単純な工程によって、あらゆる細胞に分化出来る能力(多分化能)を維持したまま、効率よく増殖させることに成功しました。この研究成果は、ヒトiPS細胞および移植用細胞を大量に作製するという大きな課題を解決し、再生医療におけるコスト削減に貢献するものと考えます。
本研究成果は2021年1月26日(米国東部時間)に、Cell Pressが発刊する米科学誌『iScience』に掲載されました。