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世界の金需要、20年は11年ぶり低水準 4000トン割れ
コロナで明暗 宝飾品は過去最低/投資は最高

2020年の金需要が11年ぶりの低水準に落ち込んだ。分野別の需要を合計した年間の総需要は19年比14%減の3759.6トンとなり、リーマン・ショック直後の09年以来初めて4000トンを下回った。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、宝飾品需要が過去最低水準に落ち込んだほか、中央銀行の購入も大きく減った。一方、投資需要は過去最高を記録するなど明暗が分かれた。

金の国際調査機関、ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が28日公表した。20年の宝飾品需要は同34%減の1411.6トンと、統計を遡れる1995年以降で最低だった。コロナ感染の世界的な拡大に伴う都市封鎖や、景気減速による消費者の所得の減少、金価格の記録的な高値などが重なった。

特に二大需要国である中国とインドの落ち込みが響いた。インドの宝飾品需要は315.9トンと過去最低。金価格の高騰が一服した年後半にかけてはほとんどの国の需要が回復傾向となったが、上半期の落ち込みを相殺するには至らなかった。

産業分野も、コロナ禍での製造業の生産減少やサプライチェーンの混乱を受け301.9トンと同7%減った。

各国中銀や国際通貨基金(IMF)など公的機関の買いも大きく落ち込んだ。通年では購入量から売却量を差し引いたネットで272.9トンの純購入となり、11年連続の購入超だったが、ドルと金の交換が停止された1971年以降で最高だった19年に比べると59%の大幅減だった。トルコやインド、ロシアといった国が引き続き購入超となった一方、モンゴルやウズベキスタンなどは売却超となった。