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MHAM金先物ファンドの掲示板

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英国の欧州連合(EU)離脱が国民投票で決定した16年6月や、北朝鮮によるミサイル発射で米朝対立が強まった17年9月は地政学リスクが高まった。両時期ともFRBが利上げを一時休止するなど強材料が重なったが、上抜けなかった。

今年2月に米利下げ観測から買われて年初来高値を付けた時も見事に跳ね返された。米中対立が緩和するとの期待感が強く、株式から金への資金流入が少なかったためだ。今回は「米金融政策の転換が確認されれば、長期の上値を脱する」(マーケットアナリストの豊島逸夫氏)との見方が強気の根拠になっている。

金を買うのは投資家だけではない。18年以降、最大の買い手となっているのが各国中央銀行だ。特に米国と関係が悪化する中国とロシアの買いが目立つ。ロシアは年初から64トンを購入。中国の保有量も初めて1900トンを超え年初から36トン積み増した。両国合計の購入量100トンは韓国の金準備に相当する規模だ。「新興国中銀による大量購入が相場を下支えする」(金融・貴金属アナリストの亀井幸一郎氏)

市場の目線は6月中に控える2つのイベントに集まる。18~19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)と、20カ国・地域(G20)を捉えた米中首脳会談だ。「米利下げ」と「米中破談」の観測が現実化すれば、金が一段と上昇する可能性は高い。(南畑竜太)