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(野村 ブル・ベアS8)米国国債4倍ベア8【01314203】の掲示板 〜2021/12/09

米インフレ長期化の恐れ 将来予想2%超に
家賃など上昇 FRB、警戒強める
2021年10月17日 2:00 【ワシントン=大越匡洋】

米国で人々の将来の物価見通しであるインフレ期待が政策目標の2%を上回る水準に上昇している。物流の停滞による物不足に加え、家賃やガソリン価格などの上昇が勢いを増した。米連邦準備理事会(FRB)高官はインフレ圧力が長引くリスクに警戒を強めており、11月初めの米連邦公開市場委員会(FOMC)で高インフレを「一時的」とする認識を見直すかどうかが当面の焦点となる。

FRBが15日発表した中長期の物価見通しを示す「共通インフレ期待(CIE)指数」は2021年7~9月期に2.06%と前の期の2.05%を上回った。FRBが様々な物価予想を合成して算出する同指数をFOMC参加者は重視している。米ミシガン大学の調査も5年先のインフレ期待は1~3月期2.7%、4~6月期2.8%、7~9月期2.9%と水準が上がっている。

春から続く高インフレについて、FRBは主に新型コロナウイルス危機からの回復局面で供給が需要に追いつかない「一時的(transitory)」な要因だと説明してきた。FOMC声明でも一貫して「一時的」と明記し、9月の前回会合でまとめた中期見通しでは21年に4%台まで高まる物価上昇率は22年以降、2%強に落ち着くと予測した。その認識への異論がFOMC参加者から出始めた。

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パウエル議長は「一時的」とする供給制約が「予想したより大きく長く続いている」としつつ「インフレ期待の動向を注視することに多くの時間を割いている」と話す。

インフレ期待を押し上げる兆候が広がる。9月の米消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率は5.4%と5カ月連続で5%以上となり、CPIの3割を占める家賃など住居費の伸びが3.2%と8月から0.4ポイント加速。経済再開で都市部物件の空きが少ない。いったん上がると下がりにくい家賃などの上昇は長く物価を高めかねない。

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FRBは11月2~3日のFOMCで量的緩和縮小(テーパリング)の開始を決める構えだ。インフレ警戒がより強まれば、22年半ばのテーパリング終了後の課題と想定してきた利上げ時期を早める議論と結びつく。

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