ここから本文です
投稿一覧に戻る

【USD】ISM製造業景況指数の掲示板

米ISM製造業景気指数、6月は60.6に鈍化 雇用7カ月ぶり縮小

[ワシントン 1日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が1日に発表した6月の製造業景気指数は60.6と、製造業が緩やかに拡大したことを示す一方、前月の61.2からは低下し、1月以来の水準にとどまった。雇用は7カ月ぶりに縮小。深刻な原材料と労働力の不足が重しになったとみられる。

景気指数の市場予想は61.0だった。50が景気拡大・縮小の節目となる。製造業は米経済の11.9%を占めている。

仕入れ価格は92.1と、過去最高を付けた。5月は88.0だった。消費者物価は急速に上昇しており、米連邦準備理事会(FRB)が物価の目安としている指数は5月に前年同月比で29年ぶりの大幅な伸びとなった。

新規受注指数は66.0と、5月の67.0から低下。製造業者の在庫は依然少なく、企業の在庫も枯渇している。生産活動は上向きとなり、製造業者は一部の未完成品を処理することができた。

雇用指数は49.9と、昨年11月以来初めて50を下回った。

ISM製造業調査責任者のティモシー・フィオーレは、企業が採用を行う中で「市場の賃金動向に起因する従業員の離職」に関する報告が多数あったと指摘。ブリーン・キャピタルのシニア経済アドバイザー、コンラッド・デクアドロス氏は「企業が他社から労働者を引っ張るためにお金を支払っているようだ」と述べた。