ここから本文です
投稿一覧に戻る

【GBP】四半期国内総生産の掲示板

 本日のロンドン為替市場は、連休明けの欧州主要株式市場が買い優勢で始まることが予想されるため、昨日ニューヨーク市場でも見られたリスクオンのドル売りが先行するか。

 ただし、強いリスクセンチメントは好調な米指標を支えとしたもの。欧州を見る限りでは新型コロナウイルスワクチンの普及遅れが指摘され、行動制限強化による経済活動の停滞への懸念も高まり、経済正常化に対する期待感が後退している。そういった中ではユーロドルの上値の伸びも限定されてしまいそうだ。ユーロドルのオーダー状況をみても、1.18ドル半ばや1.19ドル手前で売りたい向きは多い。

 気になるところでは、バイデン米政権が「米IT企業に対しデジタルサービス税を導入した6カ国への報復関税を準備」との一部報道。年間総額で約10億ドル程度の関税上乗せであり、経済的なインパクトは限られるだろう。ただしイタリア、スペイン、オーストリアなどの製品も含まれており、バイデン大統領誕生後にみられた欧米関係修復の動きが立ち遅れる可能性も出てきた。

 また、1日から昨日まで連休だったノルウェー市場にも注目か。複数のメディアが報じたところによると、ソフトバンクグループは5日、ノルウェーのロボティクス企業オートストアの株式40%を28億ドルで取得することで最終合意したもよう。株式は米国やスウェーデンのエクイティ・ファンドなどから取得するとされており、必ずしも円からノルウェー・クローネ(NOK)への資金移動というわけではないようだ。ただ昨日は、原油相場の大幅反落にもかかわらずNOK円は底堅く推移しており、本日も本邦企業によるノルウェー出資を意識した値動きが続くかを見極めたい。

想定レンジ上限
・ユーロドルの目先の上値めどは3月24日高値1.1853ドル(その付近には21日移動平均線も位置している)。NOK円は節目13円を超えると2019年4月高値13.24円を目指す展開か。

想定レンジ下限
・ユーロドルの下値めどは昨日安値1.1738ドル。NOK円の支持水準は先月24日安値12.50円付近。