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【GBP】四半期国内総生産の掲示板

 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、7月の独仏ユーロ圏の製造業・サービス業PMI速報値、ポンドドルは英国の7月製造業・サービス業PMI速報値に注目する展開となる。

 ユーロ圏や英国では、6月辺りまでは、新型コロナウイルスのワクチン接種の進捗を受けて警戒感が改善していたが、7月辺りからは新型コロナ・デルタ株などの感染拡大などで、景況感の悪化が警戒され始めた。7月の製造業・サービス業PMIの速報値により、新型コロナウイルスによる景況感への影響を見極めることになる。

 英国と欧州連合(EU)との北アイルランド議定書を巡る論争「ソーセージ戦争」は3カ月の休戦に入っている。しかし、英政府は、北アイルランドを巡る取り決めに関して、「大幅な見直しが必要だ」として再交渉を要求し、EUは再交渉を拒否しており、EU離脱を巡る混迷が再燃しつつあり、ユーロとポンドの上値を抑える要因となる。
 英タイムズ紙は、北アイルランドは、ジョンソン英首相が、受容できない北アイルランド議定書を再締結した場合、徹底抗戦する意向、と報じている。

 ポンドドルは、英国での新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大を嫌気して売り圧力が強まりつつある。また、ジョンソン英首相が、新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者に該当するとして自主隔離していること、ジャビド保健相が検査で陽性反応を示したことなども、ポンドの上値を抑える要因となっている。

 ユーロドルは、欧州中央銀行(ECB)理事会で、先行きの政策指針である「フォワードガイダンス」を変更し、景気を支えるため粘り強く緩和を継続することを約束したことから軟調推移が予想される。

想定レンジ上限
・ユーロドルの上値目処(めど)は、一目・転換線の1.1814ドル、ユーロ円は一目・基準線の130.65円。ポンドドルは7月16日の高値の1.3862ドル、ポンド円は雲の下限の152.57円。

想定レンジ下限
・ユーロドルの下値目処(めど)は、3月31日の安値の1.1704ドル、ユーロ円は7月21日の安値の129.16円。ポンドドルは7月22日の安値の1.3691ドル、ポンド円は一目・転換線の150.98円。