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 東証1部の騰落銘柄数は値上がり541/値下がり1564。日本郵船、川崎汽船、商船三井の海運大手3社と、JAL、ANAの空運大手2社が大幅上昇。これらは前日に大きく売られていたが、強い切り返しを見せた。海運株に関しては、スエズ運河で座礁したコンテナ船が離礁に成功したことも強い買い材料となった。米国の運用会社が手掛ける宇宙関連のETFに組み入れられていると伝わったコマツが大幅高。証券会社の新規カバレッジが入ったグレイステクノロジーが急伸した。

 一方、IBMによる提訴の観測が報じられた楽天が軟調。日本郵政や三菱商事、SBなどが、権利落ちの影響で大きく水準を切り下げた。エイベックスやWDB、鴨川グランドホテルなど、優待人気の高い銘柄には大きく値を崩すものも散見された。期末配当の見送りを発表した久世が急落。海外での新株発行が嫌気されたダブル・スコープが大幅安となった。NaITOは今22.2期の大幅増益計画を提示したが、前期の見通し引き上げを受けて先んじて大きく買われていたため、決算確認後は利益確定売りが優勢となった。

 本日はAppier Groupとスパイダープラスの2社が新規上場。どちらも公開価格を大きく上回る初値をつけたが、終値は初値を下回った。

 日経平均は後場にプラス転換して4日続伸。配当落ちの影響を加味すれば実質200円超の上昇で、強い動きであったと言える。きのう急落した野村HDはほぼマイナス圏で推移したものの、引けでは1%以下の下げにとどまった。先週に大きく売られたファーストリテイリングが相場を下支えするような動きを見せたことで、日銀のETF買い入れルール変更に伴う混乱が収束しそうな雰囲気も出てきた。

 あすは3月の月内最終日となる。このところ、月の最終日の日経平均は大幅安となることが多く、1月(29日)は534円、2月(26日)は1202円下落した。1月、2月とも月間ではプラスとなっており、相場のトレンドを崩すまでの下げにはなっていないが、3月はきょう時点で2月末比では約466円上昇しており、上昇分のいくらかは削られてしまうかもしれない。ただ、最終日が弱いことに明確な理由はない。また、1月末、2月末とも結果的には下げたところが良い買い場となっている。2月末の終値が28966円で、5日線(30日時点)が29025円。再度29000円割れを見に行くくらいの下げはあるかもしれないと構えておき、押し目があれば丹念に拾っておきたいところだ。