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私と経済の掲示板

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NY債券、3日続落 10年債利回り2.06% FRB議長証言控え持ち高調整の売り

9日のニューヨーク債券相場は3日続落した。長期金利の指標である表面利率2.375%の10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は安い)2.06%で取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言を10日に控えて、持ち高調整の売りが優勢だった。

5日発表の米雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を上回り、市場で高まっていた大幅な利下げへの期待が後退した。9日は議会証言でパウエル議長の景気や金融政策の見方に変化があるかを見極めたい雰囲気が強かった。雇用統計前までは利下げ観測で米国債は買われていたため、買いに傾いた持ち高を中立方向に戻す売りが出た。

フィラデルフィア連銀のハーカー総裁が8日の米ウォール・ストリート・ジャーナル紙のインタビューで「現時点では政策金利をどちらの方向にも動かす差し迫った必要性はない」との見方を示した。市場が織り込むほどFRBが積極的に利下げに動かないとの見方が売りを誘ったとの指摘もあった。

売りが先行したダウ工業株30種平均が取引終了にかけて急速に下げ渋ったのも、相対的に安全資産とされる米国債の売りにつながった。

10年債利回りの最高は2.07%、最低は2.04%だった。

金融政策の影響を受けやすい2年物国債利回りは前日比0.02%高い1.91%で終えた。