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ソフトバンクグループ(株)【9984】の掲示板 2018/04/10〜2018/04/12

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nan***** 強く売りたい 2018年4月10日 09:18

日本株上げられぬソフトバンク、「見えぬ評価軸」重荷
証券部 須永太一朗
2018/4/9 18:31日本経済新聞 電子版

9日の日経平均株価は反発。円高一服などが支えとなるなかで上昇力を欠いた要因の一つは、日経平均への寄与度が高いソフトバンクグループ(SBG)株の軟調だ。この日は約1年ぶりの安値をつけた。投資会社としての性格が強まり、企業価値の評価が難しくなっている。検討中の「親子上場」への批判もくすぶり、今後も日本株の重荷となる可能性がある。

 「ソフトバンク株の低迷が日経平均の上値を重くしている」。あるネット証券の担当者はこう嘆く。SBG株はこの日、前週末に比べて一時1%下落。終値も0.5%安となり、逆行安を演じた。3月下旬以降の世界的なIT(情報技術)関連株の調整も影響した。

背景にはSBGの「投資会社化」がある。2006年に国内の携帯電話事業に参入し、13年には米携帯大手スプリントも買収した。ただ16年の英半導体設計アーム・ホールディングスの買収や、17年の10兆円ファンドの立ち上げで、携帯会社とは言い切れない業態に変わった。スイスの再保険大手への出資検討など、投資先の業種も広がっている。「評価が年々難しくなっている」。国内運用会社のファンドマネジャーはため息をつく。

親子上場については子会社の経営の独立性や少数株主の利益保護の観点から、批判的な声も多い。ある外資系運用会社の担当者は「相場環境が良い時に子会社を上場させて保有株を高く売り、環境が悪くなると安い価格で買う、といった取引もできてしまう」と懸念する。親子上場は日本企業に特有の事象で、海外投資家からの批判も根強い。SBGも市場から理解を得られるかは未知数だ。

 株価低迷は事業領域が複雑になるなか、事業ごとの価値が割り引いて評価される「コングロマリット・ディスカウント」に陥っていることも大きい。9日時点の時価総額は約8兆3600億円だが、事業の価値を積み上げた実際の時価総額と比べて2~4割は低いとみるアナリストが多い。