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ソフトバンクグループ(株)【9984】の掲示板 2015/06/20〜2015/06/22

アリババの5年計画、さらに規模拡大
掲載日:2015-06-22 ECサポーター

 アリババの张勇氏は、アリババ内部大会にて「方針演説」を実施しました。その中で、この時期に再度、「天下に不可能な商売はない」をモットーにさらなるアリババの拡大をめざしていると話しました。マーケットの仕組みと顧客のニーズに基づいて、これまでもこの言葉の持つ意味が変化を続けてきました。アリババは「デジタル取引のライフライン的存在」から今や「商業界のライフライン」へと成長すべきなのです。

年内にはウォールマートを超える世界一の企業へ

 果敢な挑戦をし続けることで有名な张勇氏はアリババCEOに就任した6日後には、具体的な目標を明らかにしました。「5年以内に5万人の社員をもつ1兆元(20兆円)のプラットホーム取引額を目指します。」さらに、张勇氏は「今年アリババはウォールマートを超えるワールド企業に成長することを目標にしています。」と語っています。

 アリババは昨年GMV(Gross Merchandise Volume)取引総額2兆3千万元(46兆円)を達成し、中国の社会消費額全体における8%を占めました。今年1-3月の3ヶ月だけで,アリババプラットホームはGMV取引総額が6001億元(12兆20億円)でした。

1兆ドル(100兆円)取引額を達成したのは、アリババが食品関係、旅行関係等物品販売以外のサービスを強化したからでしょう。新ジャンルのサービスにおいて、どのようにチャンスをとらえるか、タオバオやTmallでどのようにサービスを提供するかは、今まさに発展の途上にあると言えます。

ビジネス界のライフラインになることを目指す

 取引額規模拡大の目標の背後には、アリババのビジネススタイルの変化の動きも関係しています。张勇氏は『「天下に不可能な商売はない」というアリババのモットーについて触れ、この語は新たな経済環境、マーケットの仕組みと顧客のニーズに基づき、新たな意味をもつようになっています。すべての企業、商業組織が、「ビジネスインターネット化」の途上にあり、アリババの任務は「デジタル取引のライフライン」から「ビジネス界のライフライン」へと昇格することでしょう。目下最大のチャンスはインターネットの発想と技術をもって、伝統的な商業、サプライチェーン、を改革し、最終的には全体の効率を上げることです。』と、张勇氏ははなします。

 中国では、政府の支持もあって、「インターネット+」が、注目のキーワードです。いわゆるデジタル取引「インターネット+商業」の形式は、すでに定番と化しています。各業界において「インターネット+」の過程において、デジタル取引分野での収益はこれまでの10年のようには明確な伸びは期待できないかもしれません。しかし、デジタル取引の火付け役ともいえるアリババにとって、チャンスはまだまだ発掘できるはずです。しかし、新たな分野への挑戦は必須だといえるでしょう。

 张勇氏はその点を指摘して、「デジタル取引の定義は昨日までの概念とは異なります。」と語ります。アリババの最近のビジネススタイルは、すでに過去とは変わってきています。「天下に不可能な商売はない」というモットーを追求したいのであれば、ユーザーについて彼らが今、どのようにビジネスに取り組んでいるか、ウィークポイントはどこかをはっきり理解しているべきでしょう。

 张勇氏は課題を指摘し、「オールマイティタオバオの中で、我々は新たな創業、ブランド、世界に誇れるメイドインチャイナを創造できないものだろうか、中国が一丸となり、我々のプラットホームで成長をとげられないものだろうか、これらは我々の目下の課題です。」とまとめました。