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ソフトバンクグループ(株)【9984】の掲示板 2017/03/10〜2017/03/14

日本経済新聞 電子版2/2)←この項はマイナス面かな(しかし杞憂だよ。正義は考えてるよ。余計なお世話でした。と)


■「金の卵」をどこに入れるか

 しかし、新ファンド構想には落とし穴が待っているかもしれない。ソフトバンクと孫社長は、これから「3つの財布」を持つことになってしまうからだ。

 その3つとは、まずソフトバンク本体。次にサウジアラビアと立ち上げる新ファンド。最後に、今年2月に買収を発表した米投資ファンド、フォートレス・インベストメントグループだ。

 外国法事務弁護士・スティーブン・ギブンズ氏は、「孫氏が見つけた『金の卵』を3つのうち、どの器に入れるのかという問題がある。これからは、それぞれの投資家の利益を考慮して判断しなければならない。投資先企業との提携を通じてソフトバンク側のシナジーを得るという目的を果たすことも難しくする」と話す。魅力的な投資案件を見つけたとき、ソフトバンクに買わせるか、新ファンドに買わせるか、フォートレスに買わせるのか、という悩ましい問題に突き当たる。

■「複雑経営」への責任

 そして、もう一つ、ソフトバンクが忘れてならないことはある。投資家など利害関係者にも分かりやすい、透明度の高い経営だ。

 グループ拡大の「軍資金」を金融市場から得てきた孫社長にとって、株主を含む投資家への説明責任は大きい。今月も月内に個人投資家向けに4000億円、機関投資家など法人向けに500億円の普通社債を発行するが、こうした巨額の社債発行もソフトバンクでは、日常茶飯事になっている。

 ソフトバンクはもはやベンチャー企業といえず、日本を代表する巨大企業に成長した。その分、責任は増しているはずだ。投資家ら誰もが納得するような形で、3つの財布をうまく使い分けれなければならない。ギブンズ氏は警告する。

 「仮に問題が起きたときには、顧客または規制当局に法的責任を追及されかねない。もし、こうした課題を根本的に解決するには、3つを1つにするか、3つをきれいに目的別に分類してバラバラに運営するか、いずれかを考えなければならない」

 ソフトバンクの経営は、今まで以上に複雑になってきた。孫社長の説明責任が重くなっている。