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(株)商船三井【9104】の掲示板 2024/01/06〜2024/01/15

アラビア半島の混乱が北米向けコンテナ船にまで波及し、運賃の急上昇を引き起こしています。

コンテナ運賃、北米向けも急騰。スエズ回避・旧正月前、東岸5800ドル超
アジア発北米向けコンテナ運賃が急騰している。12日付の上海発北米東岸向けコンテナ運賃(スポット)は40フィートコンテナ当たり5813ドルとなり、1週間で1800ドル近くも上昇した。北米東岸向けが5000ドルを超えるのは2022年10月以来。1月に入ってからコンテナ運賃は欧州向けを中心に急騰してきたが、北米向けも同様に値上がりした。中国・旧正月休み(2月10日から17日)前のラッシュに重なったことも、混乱に拍車を掛けた。また一部ではコンテナ不足が始まったとの指摘もあり、さらなる混乱が懸念される。
上海航運交易所によると、12日付の上海発の運賃指数(SCFI)は2206ポイントとなり、22年9月以来となる2000ポイント超となった。
市況を押し上げたのは欧米諸国向けの値上がり。北米東岸向けが6000ドル近くまで上昇したほか、北米西岸向けも4037ドルと22年9月以来の4000ドル超。西岸向けも1週間で1199ドルも値上がりした。
コンテナ船のスエズ運河回避の動きにより、欧州航路、北米東岸航路への北欧州・地中海、そして北米東岸への輸送日数が大きく増加したほか、急なスケジュール変更で各社ともサービスが混乱、それにより市況高騰を招いたようだ。特に北米東岸航路はこれまでパナマ運河の通航制限でスエズ運河経由を選択する荷主が増えていたこともあり、余計に混乱が拡大しているとみられている。
喜望峰回避によるスケジュール遅延でアジアへの空コンテナ回送遅延が懸念されているが、すでに一部ではコンテナ不足が指摘される状況となっている。日本国内でも地方港を中心にコンテナ不足がささやかれているようで、「基本的にはポジショニングで集めている40フィートハイキューブから苦しくなるのでは」とみられている。
(出典:日本海事新聞1/16)