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(株)みずほフィナンシャルグループ【8411】の掲示板 2021/12/22〜2021/12/28

歴史的視点では1990年代から2000年代初頭にかけて欧州の中央銀行が相次いで数百トン規模の金売却を行った。当時は「これからは有事のドルの時代」と言われ、金利もつかない金は用無しと見做された。その結果金価格は250ドル、円建てで1000円割れという今では信じられない底値をつけた。その後中銀セクターで公的金売却を自主的に控えるための協定が締結され、金の下げは止まった。そしてリーマンショックを契機に米国経済の脆弱性が露わになるや、国際基軸通貨としての米ドルの信認は低下して、ドルの代替通貨として金が買われるようになったのだ。金の年間需給データでは公的分野が年間500トン程度の「供給項目」から年間数百トンの「需要項目」に移った。その供給量から需要量への絶対差は年間ベースで500~1000トンに及ぶ。年間生産量が3000トン台規模の金市場には大きな需給要因だ。