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スルガ銀行(株)【8358】の掲示板 2018/05/31〜2018/06/03

●「人的証拠」の隠匿を問題にするのは異例
ーー銀行法について教えてください


「銀行の公共性にかんがみ、預金者を保護し、金融の円滑を図るための監督法令が銀行法です。銀行法は、銀行業務の健全・適切な運営を確保するために必要があると認めるときは、銀行への立入検査権を認めています。


この検査権限は、犯罪捜査権限のような強制力はありませんが、検査を拒み、妨げ又は忌避した銀行職員は1年以下の懲役または300万円以下の罰金、法人としての銀行は2億円以下の罰金が科される犯罪行為です」


ーー今回のスルガ銀行に対する「警告」は異例のものでしょうか


「過去、検査忌避が問題となったケースは、大量の重要書類の組織的破棄・隠匿が認められたメガバンクの事例や、検査に必要な電子メールの意図的な削除が認められた銀行の事例などがあります。


これらのケースは、いわば『物的証拠の破棄』が問題となったものですが、今回のスルガ銀行のケースは、『関係者を退職させるな』と金融庁が警告しているわけで、『人的証拠の隠匿』を問題としている点で、極めて異例だと思います」


●早期退職、かえって実態解明を阻む恐れ
ーー金融庁が刑事告発する可能性もあるようです


「仮に、金融庁が刑事告発した場合、関係者を退職させることが『検査忌避』にあたるといえるのか、『物的証拠の破棄』の事例よりもハードルは高いと思います。退職には他の理由や目的がなく、専ら検査を回避するためだけに退職するという意図が認定できるかどうかが、ポイントのように思います。


企業の不祥事事例では、しばしば、関係者はクビにして責任を取らせろと主張されることがあります。しかし、現時点での社内調査で、二重契約書の存在や、通帳残高の偽造など不正の流れが指摘されている本件では、関係者を早期に退職させることは、組織的関与や改ざんの認識などの実態解明をかえって阻む恐れがあることも指摘されるべきでしょう」


まだまだ膿は出し切っていない。
これからじゃないかな。
金融庁指導の地方銀再編も盛んだし。
この先の流れ見えてきましたね。