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(株)三菱UFJフィナンシャル・グループ【8306】の掲示板 2016/02/06〜2016/02/08

■旧約聖書にある通り、バベルの塔は崩壊する

 さらに同日、ドイツの検察当局が、同行のフランクフルト市内にある複数の拠点を家宅捜索している。個人顧客の脱税に関与した容疑といわれているが、辞任した2人のCEOをはじめ、危険な運用を続けた経営陣の責任を問うための捜査と見る向きもある。

 総資産約2兆ユーロのドイツ銀行が破綻すれば、同行を後ろ盾にしていたEU内の複数の銀行も、ドミノ式に潰れていくだろう。

 リーマン・ショックの際には、アメリカやEUが速やかに公的資金を投入し、救済を行ったことで、金融機関の連鎖倒産は広がらなかった。しかし、今やどこにもそんな力は残っていない。就任以降、頻繁に中国詣でを行ってきた独メルケル首相だが、危機に備えるための資金の提供を中国に頼み込んだところ、断られたという情報もあるくらいだ。また、ドイツはユーロ崩壊を見据え、数百億ユーロ分のマルク紙幣を印刷しているという話も聞いている。

 国際金融市場も世界恐慌を覚悟しはじめている。米個人投資調査協会によると、個人投資家の資産に占める株式の割合は、5月に67・9%から57・8%に下落している。たった1か月の間に、株式の10%以上が現金化されるというのは、前例のない事態といえる。

 ストラスブールにあるEUの本会議場は、以前からその外観がバベルの塔に似ていると言われてきたが、皮肉なことに旧約聖書に記されたとおりの結末を迎えようとしているようだ。

 ◆ギリシャ経済破綻危機のなか独銀CEO辞任

 6月7日、脱税疑惑や顧客との訴訟合戦などのスキャンダルの責任を取り、辞任を発表した2人の共同CEO。アンシュー・ジェイン氏とユルゲン・フィッチェン氏。事実上のギリシャの“保証人”である同行の異変に注目が集まる

■ベンジャミン・フルフォード氏 ●ジャーナリスト ’61年、カナダ生まれ。米経済誌『フォーブス』の元アジア太平洋支局長として活躍。その後、日本を拠点に、タブーなきフリーランスの外国人ジャーナリストとして執筆活動を展開。著書に『暴かれた9.11疑惑の真相』、『日本を支配する「鉄の五角形」の正体』(扶桑社刊)など多数。『ファイナル・ウォー』(扶桑社刊)が絶賛発売中

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