日本銀行【8301】の掲示板 〜2015/04/28

>>14628

円高のせいで空洞化を招いたというのは正確ではありません。
日本企業の報告書を読んでみると、円高と原材料高と世界不況のせいで苦しんでいるとハッキリ書いてあります。
日本企業が苦しんでいるのは円高だけではなく、原材料高と世界不況のせいでもあるのです。

簡単に計算してみましょう。
１＄＝１００円のときです
原価＝人件費５００円＋輸入材料費５＄＝１０００円（１０＄）

１＄＝８０円の円高になりました
原価＝人件費５００円＋輸入材料費５＄＝９００円（１１．２５＄）
確かに外国人には１２．５％の値上げになります。しかし、同時に原材料高であることも忘れないで

そこで輸入原材料費が円ベースで変わらなかったことにしましょう
そうすると
原価＝人件費５００円＋輸入材料費５００円＝１０００円（１２．５＄）
これでは外国ではますます売れませんね。これが現在の日本の状況です。

日本銀行がＦＲＢと同じようにお金を刷り、１＄＝１００円のままで原材料高だったらこうなります
原価＝人件費５００円＋輸入材料費６．２５＄＝１１２５円（１１．２５＄

今度は日本の賃金労働者が物価高で困るでしょうね。だったら物価高に合わせて人件費も上げると
原価＝人件費６２５円＋輸入材料費６．２５＄＝１２５０円（１２．５＄）
これでは現在の日本の状況と全く変わらないではないですか！

おわかりになりましたか？何故に日本銀行がＦＲＢの真似をしないのかが。
日本人の大多数は何も輸出企業に関係する人達ばかりではないためです。
韓国や中国から安い商品が入ってくるのは、日本人が外国で良い商品の作り方を教えてしまったからなのですよ。大失敗でしたね。

作文が長くなってしまったので、続きはまた後日に。