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菱洋エレクトロ(株)【8068】の掲示板 2015/04/29〜2020/03/11

>>767


この常識を覆したのがディープラーニング(深層学習)技術だ。アールティ社のロボットは頭部の3Dカメラで唐揚げの映像を撮影し、AIで認識。トング型の手でつかむ方向や力加減を調節し、人間と同様に作業できるよう開発を進める。価格は1台800万~1000万円を想定。保守費用を加えても、2年間フル稼働させれば人件費と同程度にできる可能性があるという。
日本ロボット工業会(東京・港)によると、食料品業界向けのロボット出荷台数は18年、前年比44%増えた。人手不足が深刻化し、日本政策金融公庫の17年の調査では、食品産業の9割近くが「求人に対する応募がない」と回答した。特に地方の工場ではロボット活用が待ったなしだ。
ここに多くのAIスタートアップが参入する。ロボコム(東京・港)は東京大学と組み、ヒジキの煮物など崩れやすい食品のピッキングに挑む。「強化学習」と呼ぶ手法を活用。最初はキャベツの千切りを全くつかめなかったロボットが、200回ほど訓練すると50グラムのキャベツを4グラムの誤差でつかめるようになる。
コネクテッドロボティクス(東京都小金井市)は協働型のたこ焼きロボットを開発した。鉄板の油引きから生地入れなどを自動で担い、焼き加減に応じて自動的にひっくり返す機能も持つ。「熱い鉄板の前に立ち続けずに済むのが利点だ」と沢登哲也社長は話す。
普及のカギを握るのは、細かい作業をこなせるようにロボットのプログラムを調整する「ロボットシステムインテグレーター(SIer)」だ。中小の食品工場にはそうした要員がおらず、機械だけを導入しても使いこなせない。SIerの育成なども新たな商機になりそうだ