ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

任天堂(株)【7974】の掲示板 2023/05/10〜2023/05/11

私もささやかな答え合わせ。配当110円から120円の間と予想したがそれを超える123円ではずれ。3Q後の下方修正はドル円135円から125円に変更したことによるものなので、実際のレートの動きを見れば修正不要が分かっていたので、少なくとも修正前の109円以上。それが123円とは。為替だけでなくドル売上も低めの見積もりだったことがよく分かる。
それにしてもニッケーは面白い。今回決算の見出し4連発だ。「スイッチ減速、我慢の年」「販売台数、ピークの半分」「任天堂、今期純利益21%減」だ。減速は7年目なんだから当然だろう。むしろ7年目にして1億5千万台へ突き進んでいることに注目すべきで、「7年目にして未だに1500万台目標、DVD機として売れたPS2をしのぐ勢い」とか「2年前に発売されたPS5と遜色ない売上を継続中」とか書いてほしかったね。WIIがピークアウトした時赤字にまでなったのとの違いや後継機でのソフトの継続性への安心感が全く分かっていないのだろう。記事の最後には、きっちりと「マリオ映画ヒットで補えず」と、映画のヒットにもくぎを刺しておく念の入れようだ。日経の記者はマリオで遊ばせてもらえなかった可哀想な子供たちだったに違いない。
ところで映画に関連しての宮本茂さんのインタビュー記事は示唆に富んでいた。「新しいハードとともに、新しいマリオを一つ作る。同じハード向けにはマリオのアクションゲームをあまりたくさんは作っていない。」だから「オデッセイ」の次はSWITCH2投入と同時ということになるだろう。「ちゃぶ台返しとよく言われる、作品の大きな方針転換を傷なくやる方法や、それをする勇気」という言葉からSWITCH2がちょっと遅れているのは、どちらかにちゃぶ台返しが起きているのかも知れない。「任天堂は面白いなと思うものができたら発表する。自信が持てなければ発表は延ばします。」という言葉は、古川社長の「いまはその時期ではない」という発言と響き合うような気がする。
マリオの映画については、「映像コンテンツについては岩田さんといろいろと話をして、ゲーム機を持っていない大勢の人に届くものをと、任天堂キャラクターIPを育てるという動きが出てきた」という方向の結果であり、任天堂はあくまでもゲーム機およびゲームソフトの会社であり、スマホ、映画、テーマパークはゲームへの導線、というのは変わらないと思う。いずれにしても任天堂は娯楽はみずもの、飽きられるのは宿命と覚悟している会社であり、今回の大ヒットが何回も続くなどとは期待していないはずだ。それでも「任天堂はタレント事務所」という通り、タレントを使って次回作も確実に作る。だれを使ったものになるのかも楽しみだ。ゼルダ、リンクは大変だろう。「ロードオブザリング」「スターウォーズ」「アバター」とか「古事記」も合わせたようなものか。明日発売のゼルダでは、デススターやアバターの浮かぶ岩みたいなのも見られるし。まあ、シナリオは大変だろう。本当にいいものを作ってほしい。