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任天堂(株)【7974】の掲示板 2016/07/25

参考レポート(見てない人用)
任天堂の業績に対するポケモンGOのインパクト

ポケモンGOの課金収入は任天堂に入金されるわけではなく、ポケモンGOと任天堂の業績は直接関係ありません。持分法適用会社の株式会社ポケモンの業績(最終利益)の32%分だけ任天堂の業績に反映されます。具体的には、ポケモンGOのアメリカにおける課金収入が1日1.6億円(上述)として、ユーザー数が更に増加すると想定すると、今年7月~来年3月までの課金売上高が400~500億円(月間50億円×7カ月+α)、日本では課金単価が高いと予想されることから300~400億円、これに欧州その他の地域での課金売上高を入れると、今期分約1,000億円、来期分2,000億円と試算されます。

このうち、約30%が決済手数料としてアップルとグーグルに支払われ、残りを株式会社ポケモンとナイアンティックが折半すると仮定すると、株式会社ポケモンの取り分は今期分350億円、来期分700億円と試算されます。「ポケットモンスター」の版権は任天堂、クリーチャーズ、ゲームフリークの3社が保有しており、株式会社ポケモンは「ポケットモンスター」の版権管理会社です。従って株式会社ポケモンの最終利益は、この3社が持分に従って分け合うことになります。任天堂の持分32%(株式会社ポケモンの税引き後利益に対する)を試算すると、今期分約80億円、来期分約170億円となります。

また、7月31日にアメリカなどで任天堂が発売する「Pokémon GO Plus」(34.99ドル、3,500円)の利益は任天堂の業績にそのまま上乗せされます。スマートフォンを使わなくともポケモンの位置がわかる玩具です。今期4,000万個、来期3,000万個の販売を想定すると、今期4,000万個、来期3,000万個×3,500円×卸掛け率0.8×営業利益率今期20%、来期30%=営業利益今期約220億円、来期約250億円となります。あくまでも試算ですが、任天堂にとっては少なくない利益寄与となると思われます。

任天堂にとっては巨大な顧客ベースができた

実際にはそうではありませんが、多くのプレイヤーにとって「ポケモン=任天堂」です。そして、ポケモンGOの最大予想ユーザー数は以下のような大きな数字になると思われます。

アメリカ:8,000万~1億人
日本:3,000~4,000万人
欧州:1億3,000~4,000万人
その他地域:6,000万~1億人
合計:3~4億人
私は、ポケモンGOの大ブームが1年以上続いて、後述の任天堂製スマホゲームと家庭用新型機NXの事業展開を圧迫するようになるとは考えていません。個々人の遊びに対する考え方は多様であるため、3億人以上の人が同じゲームだけを半年以上続けることは考えにくいのです。そもそも「ポケットモンスター」は主力ユーザーが小中学生であり、大人が長期間遊んで楽しいとは考えにくいのです。そのため、3~4億人のうち、2~3億人以上はいずれ新しいゲームを求めるようになると思われます。ユーザーがそう考えたときに、ポケモンGOの次に遊ぶ対象となるのは、任天堂製ゲームだと思われます。

そこで任天堂製ゲームの配信、発売スケジュールを見ると、次のようになります。

2016年秋:任天堂製スマホゲーム「ファイアーエムブレム」「どうぶつの森」配信開始
2016年11月:3DS版「ポケットモンスター サン/ムーン」(ポケモンGOと連動?)発売
2017年3月:「NX」発売
2017年1~6月:スマホゲームの「マリオ」配信開始?
2019年3月期:3DSの後継機発売?
まず今年秋に、任天堂製スマホゲームの実質的第1弾、第2弾である、「どうぶつの森」「ファイアーエムブレム」が配信開始となる予定です。運用はディー・エヌ・エーが行います。

また、2016年冬に3DS版「ポケットモンスター サン/ムーン」を発売する予定ですが、これとポケモンGOとの間で何らかの形で連動(プレミアムアイテムや共通キャラクターを出す)がある模様です。もともと3DS版「ポケモン」シリーズは全世界1,000万本級のソフトであり、ポケモンGOとの連動によって1,500万本以上の水準が狙える可能性があります。

2017年3月には新型機「NX」が発売される予定ですが、この前後に「スーパーマリオ」のスマホゲームが配信される可能性があります。任天堂の新型機が発売されるときには、発売時のキラーソフトとして「スーパーマリオ」が使われています。「ポケモン」に勝るとも劣らない強力なキャラクターです。これのスマホ版を出してNXと連動させれば(特定のキャラクターを相互利用できるようにしたり、プレミアムコンテンツを提供したりする)、NXの販促に効果があると思われます。

2018年3月期はNXの立ち上げ期であり、この期も数タイトルのスマホゲームが配信開始となると思われます。

更に、2019年3月期には、今の3DSの後継携帯機が発売される可能性があります。

このように見ると、任天堂の新しいゲームサイクルの起点がポケモンGOであると言えるのです。

3.任天堂の業績試算

上の見方に沿って2017年3月期~2019年3月期の業績を試算したのが表1,2です。ここでは見通せる範囲での試算ですので、3DSの後継機は考慮していません。より詳細は、アナリストレポートを近日中に発行する予定なので、それをご覧ください。

なお、任天堂の会社予想の為替前提は、期末レート、年平均レートともに、1ドル=110円、1ユーロ=125円ですが、現在は1ドル=105円台、1ユーロ=116円台です。任天堂の業績予想で問題になる営業外収支の為替差損益(手持ちの外貨建て預金の評価損益)は、今の為替レートが続けばマイナスになると思われますが、ポケモンGOによる株式会社ポケモンからの持分利益によってある程度相殺される可能性があるため、とりあえず会社予想通り営業外収支はゼロとしました。

この業績試算によれば、2017年3月期営業利益は会社予想450億円に対して670億円、2018年3月期2,000億円、2019年3月期4,000億円となります。そしてこの利益成長ラインを引き伸ばせば、2020年3月期にも過去最高営業利益である2009年3月期5,553億円を更新する可能性がでてきます。

また、従来の家庭用ゲーム事業にスマホゲームを組み合わせることで、グラフ1、2のような激しい世代交代がより緩やかになる効果が期待できると思われます。

楽天証券EPS試算は、2018年3月期1,282.0円、2019年3月期2,563.9円です。2018年3月期EPS試算に成長性を考慮してPER30~40倍をかけると、目標株価は38,000~51,000円となります。更に2019年3月期予想に20~30倍をかけると51,000~77,000円となり、過去最高値73,200円(2007年11月30日ザラ場)を更新する可能性が出てきます。

もちろん、今秋以降の任天堂製スマホゲーム、3DS用ゲーム、NXの成否を慎重に見極める必要はあります。しかし、日本でポケモンGOが配信されたあとでは、その見極めがより容易になっていることは確かでしょう。

任天堂株の投資妙味は十分に大きいと思われます。

情報ソース
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/opinion/stock/imanaka_weekly/0113.html

  • >>1280

    やっぱり試算にロケーション収入と訪問客収入が入ってないね!?

    アップルgoogleに抜かれないロケーション収入と訪問客収入こそ
    マクドナルドを筆頭に世界中から販促に使いたいと押し寄せてくる?!

    開発の村井さん曰く
    ゲーム課金以上にロケーション収入と訪問客収入の方が遥かにビジネスになると!?

    アップルgoogleに抜かれないだけではないよ。

    バーチャル空間のジム賃料、出現させるレアポケモンにより
    ナイアンテックが価格を決められる。

    一番欲しい株はナイアンテックだけど上場していないので今のところ買えない
    買えるとしたらgoogle株、任天堂株ということになる。

    上場したらいくらになるのか想像もつかないけど
    任天堂株を持っていればその恩恵は受けられるわけだ。

    アリババ株を持ってたソフトバンクのようにね