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(株)ジャパン・ティッシュエンジニアリング【7774】の掲示板 2023/05/14〜2023/09/03

読売新聞 オンライン 
京都大病院、男児の体表のあざ約3割を除去…両親、医学雑誌で見つけインドネシアから来日
6/2(金) 17:30配信
京都大病院は、生まれつき大きな黒いあざが体表の約60%を覆っていたインドネシア人の男児(生後6か月)に対し、同病院の森本尚樹教授(形成外科)らがあざを削った上で皮膚を再生する手術を実施して成功したと発表した。
日本ではこの手術に医療保険が適用されるため、世界的に見ても治療実績が多く蓄積している。これまで国内で約200件実施されており、うち約100件を森本教授が手がけた。森本教授は「日本で発達したこの治療を世界に発信していきたい」と話している。男児のあざは「先天性巨大色素性母斑(ぼはん)」と呼ばれる病気で、2万人に1人の割合で発症する。黒い色素を作る細胞の異常で起きるが、この原因はよくわかっていない。見た目の問題に加え、重い皮膚がんの悪性黒色腫(メラノーマ)になるリスクもある。
 手術は3月2日と同30日の2回行われた。森本教授らは顔や腹部、背中などにあったあざを金属製の器具で削り、その痕に男児の皮膚細胞を培養して作ったシートを貼り付けた。術後の経過は順調で、皮膚は再生し、あざの色はかなり薄くなったという。男児は4月中旬に退院し帰国した。外国人は自費診療になるため、男児の両親は今回、治療部位を特に目立つあざの約半分(体表の約28%)に絞り込んだ。費用は滞在費なども含め1000万円前後とみられる。
 両親は懸命に治療法を探す中で森本教授が書いた医学雑誌を見つけ、同病院に連絡。渡航後、不慣れな日本で、コミュニケーションや宿泊場所探し、交通の利用に苦労したという。「大変でしたが、病院の皆さんが協力してくださり、スムーズに手続きを行うことができました。家族一同感謝しています」とコメントした。
  鳥山和宏・名古屋市立大学教授(形成外科)の話 「2回の手術で体表の3割近くのあざの治療ができたのは非常に画期的だ。今後の治療の一つの目安になるだろう」